令和からは借金するな。コミュニティーの「共有資産」を築くべし

金原です。


僕は大学で労働経済学をやって来たので、大衆のお金の使い方を観察し、それに対する意見を持ってもいます。

そこで、常々思うことというか、「もうすぐ世の中はこうなるだろうな」と確信することがあるのです。

それは、「資産は本来、”コミュニティー単位”で運用するものである」ということ。


戦後から、核家族の割合が急激に増えてきたことは、何となく知っていると思います。

そこからは、昔は家族の資産が3世代で共有・運用されていた可能性があるということが言えるのです。

確かにそうとは言えないのですが、これを証明するデータを提示する必要はありません。

なぜなら、これから世界中でお金の使い方が変わっていくのは避けられないからです。


その時の形は、昔とは違います。

今はインターネットやブロックチェーンなどのテクノロジーがありますからね。

ただ、始めに言った「資産をコミュニティー単位で運用する」という本質は変わりません。


2020年、大きな新しい時代の流れを迎え、「世界は本来のあり方に戻り、それを新しい形で実現」します。

今回は、今の経済のどこがおかしくて、そこからどの様に立ち直っていくのか?についてお話しします。



日本経済は借金の幻想

日本経済がどうして世界一になれたのか?

それは、「借金をした」からです。


もちろん、みんなで一生懸命働いたのも事実ですが、それは物質やサービス面での話であり、「お金の動き」という意味ではちょっと違います。

GDPっていうのは、どこかで誰かが一生懸命「腕立て伏せ」や「スクワット」をした回数を数えるものではないからです。


働いても、商品の売り買いがなければ、それは経済とは言いません。

逆に、あまり働かなくても、お金による売買がたくさん行われれば、経済は”数字上”発達します。

それが実際に、日本で、大きな借金をすることによって起こったのです。


つまり、日本の経済発展は「お金の前借り」による幻想であり、今、そのツケを借金返済という形で払わされているの訳ですね。


現実より大きな金を借金で作った

人は、借金をすれば、本来持っている額よりも大きな取引をすることができます。

現金しか存在しなかった時代には難しい話ですが、今はお金がただの数字なので、銀行や国債などによって、それができてしまうのです。


この点を詳しく解説しようとすると、僕自身よく分かっていないので、とにかく「コンピュータで数字をいじれば、お金の前借りができる」と思ってください。


その前借りによって、日本経済は、その元となる大金を手にしてしまったのです。


借りた金で買い物して経済大国?

日本が経済大国になったという事実は間違いありません。

しかし、蓋を開けてみれば、それが決して評価できるものではないということが分かります。

要するに「反則ワザ」なのです。


借りたお金で大金持ちになったフリをする。
これが果たして、本当に自慢できることでしょうか?


・住宅購入のローン
・大学のための奨学金(学生ローン)

この2つだけでもかなりの額になっているはずです。


借金経済は家庭崩壊(分離)の証

では、どうして日本人はそんな借金を重ねる様になったのでしょうか?

これには、後述する「西洋思想の影響」が関係しています。

それにより、家庭が崩壊し、家族が分離ししました。


家族が個人に別れれば、家計も個人ごとの管理に変わります。

個人の経済力で買えるものなんてたかが知れていて、特に貯蓄が無い一般家庭の若者には、「車が精一杯」でしょう。


そのため、結婚して家を買うとなると、決まってローンを組む様になりました。

バブル崩壊前後の人たちは、高い金利を払わされています。


これが、今の日本国民が「一億総貧困」に陥った理由です。



個人単位の家計で破綻

この項では、今の日本の貧困がどれだけヤバいことなのか?について、軽く掘り下げます。


戦後から各家族が増えた訳ですが、これと同時に日本へ浸透してきたのが、「西洋思想」というものです。

西洋思想自体は悪いものとも言えないのですが、この思想が持つとある「癖」が日本を大きく変えてしまいました。


それを、「分離派生主義」とでも呼べばいいでしょうか。


西洋思想の影響で何もかも分けた

戦後、日本に入ったのはアメリカ軍だけではありません。

学校教育の場では、「自虐史観」によって、日本人の精神性や自国に対する愛着を無理やり失わせられたのです。

大衆的な俗っぽい人ほど「外国大好き!」で、日本のことについてはろくに知らないというのは、お決まりの光景ですよね。


そして浸透してきたのが西洋思想。

東洋思想が物事の「根幹」とか「全体性」といったものを重要視するのに対して、西洋思想は「枝葉末節」を重要視します。

つまり、何でも細かく分けて分析するのが好きなのです。


アメリカから入って来たウェイト・トレーニングの業界を見れば分かりやすいですね。

本来は重りなんていらないのに、わざわざ高額なデッカイ機械や器具を、フィットネスジムまで用意してそこに並べ、筋肉を一個一個別々に鍛えたりします。

結果、関節や体全体の共同生はあまり鍛えられず、怪我のしやすい体になる訳ですが。


後は医療業界でしょうか。

ほとんどの病気の原因は同じで、その根本を解決すればいいのに、病気の種類を細かく分けて、症状ごとの「薬」でねじ伏せます。

結果、問題の解決には至らないばかりか、他の部分をダメにしてどんどん体が弱っていくのですが。


西洋思想っていうのは、何かにつけて「外側から追加する」形でのアプローチが好きなんですよね。

日本の場合、分離した個人家計の外側に「借金」がくっついて、一時的な豊かさを手に入れてしまいましたが、薬の副作用の様に貧乏な時代がやって来ました。


核家族の増加と家計の個人管理化

そうして何でも分けていくと、各家族が増えるというのは不思議なことではありません。

日本人は戦後からは精神性も低下しているので、家族一人一人の人柄が悪化し、一緒には住んで居られなくなってしまったのです。


各家族というと、まだ親子が一緒に住んで居ますが、お金のことで言うと、さらなる分離が起こります。

それが、「家計の個人管理化」です。


親が愛する我が子に向かって、「お前の経済状況なんて知らない。勝手にやれ。」なんて言うでしょうか?

言わなくても、どの道放っておくのです。

「足りなくなったら借金でもしろ」と。


大学生の借金で大きくなった経済

貯蓄の無い若者たちが、人の力を借りることができない社会になってしまったのが、これまでの世間の流れです。

借りれるのはお金だけ。

後は自分一人の力で何とかしなければいけない。


車や住宅を購入するためのローンを組むには、ある程度の収入を確保し、銀行からの信用を得なければいけません。

そして、そんな時代に限って、正社員就職に「大卒資格」が必要になってしまいました。

これは企業の役員たちの勉強不足と非人道的な悪徳によるものですね。


大学に進学するため、多くの学生が奨学金とか言って、10代のうちから100万円単位の高額な借金をします。

そうして大学を卒業し、22歳、やっと正社員として働き始めても、手取りは月々16万円。

借金の返済が毎月2万円だとして、親への仕送りが毎月2万円だとしたら、残るのはアルバイトと変わらない額です。

親へ入ったお金は、それまでの学習塾や受験勉強にかけたお金・時間・労力などで、プラス・マイナス=ゼロ。

むしろ金利の分多く支払いが発生し、くだらない学校教育に時間を何年分も奪われ、会社には長時間労働で搾取されるので、どんどん貧乏になっていきます。


そうして、小さな分譲住宅が雑然と立ち並ぶ、「住宅地」なるものが誕生しました。

その下の苦労と、非効率な遠回りの上に成り立っているのが、今の日本経済とやらなのです。



本来、お金はこう使う

日本は「卑しい」経済大国になってしまいました。

ですが、これから変えていくこともできます。

それが、本来と言いますか、高い知恵と温かい人柄を反映した、高度なお金の回し方です。


これは昔既にあった方法かも知れませんが、僕らの世代には新しく、場合によっては巨額の金融資産を築くよりも高度かも知れません。

なぜなら、複数のコミュニティーメンバーと「資産を共有」するからです。


その中でも身近なコミュニティーが家族であり、そこで必要になるのが、生活を共にするための知恵や人柄といった「人間性」であります。

ビジネスセンスではなく、人徳で儲ける様になるのが特徴ですね。


家族単位で家計のやりくりをすると、貯蓄額が大きくなる分、保険をかけずに済み、借金をせずに済み、小さな家をいくつも買わずに済み、無理に大学へ進学せずに済み、塾へ通わずに済み…と、どんどんコストが下がります。

これと同じ考え方を、各コミュニティーに反映するのです。


では、具体的にはどうすればいいのでしょう?


進学せずに働き家族の共有資産に

まず、アルバイトでもいいので、16歳から働き始めます。(もちろん高校には通いますが、そのうちその必要もなくなるかも知れません)

借金をしてまで進学して、働き始める年齢を4年以上も遅くするぐらいなら、読書と筋トレでもしながら、放課後にアルバイトをする方がいいです。

高校は近所の偏差値が低い高校をわざと選び、学習塾にも通いません。

こうすることで、学習塾にかかる100万円ほどと大学にかかる500万円ほどが丸々カットされるだけでなく、アルバイトによる給料が入って来ます。


仮に、高校在学の3年間は年に50万円(月々4万円)ほど稼ぎ、卒業してからは年に100万円(月々8万円)ほど稼ぐとしましょう。

これだけでも、塾と大学に通った場合とでは、大学卒業の22歳時点でだいたい1000万円近くの開きが出て来ます。

で、実際に22歳までに稼ぐのは450万円ぐらいの計算ですから、そのうちの200万円は貯蓄に回しておきたいですね。


で、この時の「貯金の管理の仕方」がポイントになります。

自分の銀行口座に預けておくこと自体は変わらないのですが、お金の計算を個人ではなく、「家族」で行うのです。


3人兄弟の5人家族だったとして、仮に長男が30歳で結婚するまで貯蓄を続けたとしたら、家族全体では「数千万円」の資産が構築できるでしょう。

家庭によって条件が違いすぎるので計算はしませんが、1000万円単位のお金が、ただの貯蓄で作れるのです。


共有資産の使い道を深く話し合う

家族の資産が大きくなる前に、その使い道についてはしっかり話し合っておくべきです。

・塾と大学には通わない
・保険はかけない
・借金はしない
・個人年金は利用しない
・長男には大きな家を建ててやる
・テレビは置かない
・格安SIM・スマホを利用する
・家を継ぐ子は3世代暮らしをする

例えば上記の様な選択をすることでも、コストが大幅にカットされ、貯蓄が増えます。


もっと細かい話をすると、家を建てる時の「間取り」がめちゃくちゃ重要です。

・リビングを無くす
・大きなダイニングテーブル
・個部屋にはクローゼットとベッドのみ
・作業や勉強はダイニングで行う

こうすることで、一つの家に住める人数が増えます。

住宅ローンを組むかどうか?の前に、購入する住宅の数が減ってしまえば、一件につき数千万円も浮くんです。(近年の分譲住宅建設ラッシュは愚の骨頂)


そんなふうにして、家族全体の支出を大幅に減らして行くんですね。


共有資産で大家をキャッシュ購入

そして、実際にその時が来たら、決めておいたルールに従って家を購入します。

理想はもちろん、「全額キャッシュ払い」で、ローンは0円です。


もしかしたら2世代ぐらいの時間がかかるかも知れませんが、最終的には一族の中心拠点となる大きな家、「大家」を建てます。

大家が大きすぎると返って管理が大変になる可能性もありますが、それも家庭により、ケースバイケースです。


もうここまで来ると、一族の人間関係が円満であれば、怖いもの無し。

何かあった時には返ってこれるベースキャンプ的な場所にすると良いでしょう。


大家には「一族の人間関係を良好に保たなければならない」というデメリットはあるかも知れませんが、それは核家族においても同じことです。

今は離婚率が高く、路頭に迷うシングルマザーが大勢いるのはなぜでしょうか?

そこに足らないのは、人生の拠点となる大家であり、一族の人間関係であり、家族の話し合いであり、一人一人の知恵と人柄なのです。

知恵と人柄さえあれば、少なくともここまでの離婚率にはならないはずですよね。



まとめ

今、時代は西洋思想に偏り過ぎ、核家族すらも更に細かく「父・母・子」に分離してしまおうとしています。

そろそろ東洋思想的な価値観に立ち返り、家族の大元である一人一人の人間を、人として立派に育てることが必要です。

一人一人が学問、修養、修行をしっかりと積んでいかなければなりません。

その先には、個人それぞれが天命を知り、志を持ち、大小のコミュニティーに貢献しようとする社会がやってくるのです。


例えば今回話した家計の様な、「コミュニティーの共有資産を作る」という意識や概念。

そして時代は令和に入り、「あらゆるものが和する様に」と”令が下った”のであります。

この二つを合わせて考えれば、まずは家庭の様な小さなコミュニティーそれぞれで共有資産の構築が行われたものが、一族とか、企業とか、国家という大きなコミュニティーで共有されるかも知れません。

というか、時代の流れ的にはそうなるはずです。


この流れに即した新たなプラットフォームや仕組みの誕生が楽しみですね。

でも、それを待つ必要はありません。

まずは自分が人として立派に成長し、家族との関係を良好なものに改善してみてください。

人は協力すれば、強いのです。

それでは、明日も心身を磨いて参りましょう。

ありがとうございました。