あらゆる教育は学生の人生と授業のギャップを埋めなければならない

金原(@relaxziizi)です。

普通教育っていうと、先に知識を学んで、後から問題を解く形をとると思うんですよね。

でも、これってよくよく考えると間違いなんです。

もう、根本から。

あれには授業でやった事をしっかり覚えているか?ということ以外に意味はなくて、結局やったことは、大人になる頃にはほとんど忘れてしまっているんですよね。

これって問題ですよね?

人によっては受験勉強で膨大な時間と労力を失っていますから、その結果、せっかく学んだ事を忘れてしまうってかなり問題があります。(僕は受験勉強したことないですけどw)

だったら初めからもっと別の事を学んでおけば良かったなーとか、そもそも勉強以外の活動をしていれば良かったなーって思うはずです。

要は教育全体のやり方とカリキュラムを見直すべきだって話なんですけど。

今回は、どうして学校で学んだことは大人になると忘れてしまうのか?ということと、それを解決するにはどんな工夫をすればいいのか?の2つについて話していきます。

これによって、本当に学生さんたちのためになる教育ってどんなものなのか?が分かりますし、そのためにどんな工夫をすればいいのかもわかるようになります。

ではまず、大人になると学校で学んだことを忘れてしまう理由からお話ししていきましょう。



学生たちが学んだことをほとんど忘れてしまう理由

これは先に答えを言ってしまうと、学生たちの人生と関わりの深いことを教えていないからです。

例えば、「子供を一人育てるのには大卒までに1000万円かかる」っていう知識なら、大抵の人が知っているんですけど、「西暦1000年に誰が何をしたか」はほとんどの人が知らないんですよね。

これは、勉強した人にとってその知識が関係のあることか?関係のないことか?によって起こる差です。

養育費のことなら、自分の家族にとって、あるいは大学の費用を自分で支払っていくときなどに関係が出てきます。

それに比べて、歴史の知識は人生上で役立つことが少なく、思い出されることもないので、どんどん頭から抜けていってしまいます。

例えば僕は、学校の勉強が苦手で、やったことは当時からあまり覚えていないんですけど、授業中に読んでいたウェイトトレーニング論の本の内容はしっかりと覚えています。

学校で習ったことを生活上で使ったことはあまりありませんが、ウエイトトレーニングの話であれば、定期的に通っているスポーツジムでの筋トレに役立ちますので忘れないという訳です。

このように、学生が将来、あるいは習慣的に使う知識というのは忘れる可能性が低いです。仮に忘れたとしても、必要にる都度に調べるので結局は強固な知識となります。

何が言いたいかというと、今の教育(小〜高校)というのは学生さん達とあまり関係がないことばかりをやっていて、結局忘れてしまうからやってもあまり意味がない、ということです。

これは同時に、学生さん達と関係の深いことを教えるほど忘れられない可能性が高いということでもあります。

というか、本来なら役立つことを教えて行かなければいけない訳ですから、教わる側のためになること、つまりはその人の人生と関係の深いことを優先して教えて行かなければいけません。



先に人生に関する問を出し、後から知識を与えるのがベター

では、一体どうしていけば忘れられない教育ができるのか?

もちろんカリキュラムを変更するには大学入試の内容が変化したり、文部科学省の考え方が変わったりしないといけない訳ですが、それでも授業中にできる「工夫」が一つあります。

それが、教える前に学生の人生と関係のある問を出すことです。

先に人生に関する問い出すことで「自分と関係のあることなんだ」ということを認識してもらうのです。そこから付随する内容として授業をしていけば、学生の人生と授業が結びついて、強固な記憶として末長く残りやすくなります。

これにはある程度の技術が必要になりますが、できたらかなり強力な教え手になれますよ。

例えばこんな感じです。

この中で、恋愛やビジネスに興味がある人っていますか?もしいたら、がむしゃらに当たって砕けるよりも、どうするべきなのかをしっかり勉強した方がいいですよ。なので、しっかり単語を勉強して、様々な文字を読めるようになったり、言葉の意味を理解できるようになった方がいいです。例えば今回は教科書の…
こんな感じで、勉強するメリットを「〇〇に役立つから」という風に学生さん達の人生と繋げていきます。

そうして、本当に学生さん側が活字や音声などで勉強するようになれば、そこで現代国語の時に学んだ言葉が出てくるので、強固な記憶として残りやすくなると言うわけ。

で、「人生と関係のある問」とは何かというと、これは全ての人に関わる可能性のある問の数々、と言うことができます。

例えば、結婚するか?就職するか?実家暮らしするか?みたいな問であれば、学生さんの将来を大きく左右することになるわけですから、質問された側は真剣になって考えます。

その問いに対する答えとして、「じゃあ、結婚するとして、どれくらいコストがかかるか?」みたいな更なる質問を用意してもいいですし、「恋愛やビジネスを学ぶべきである」みたいなアドバイスを用意してもいいです。

学校でやっている勉強って、こうやって質問を枝分かれして行った先の「末端」に存在する知識を教えていると思うんですよね。

だから、学生さん達の人生と授業内容をどう繋げていくか?ここが一生忘れない知識にしていくための鍵な訳です。



人生と関わりの深い知識を与えていこう

じゃあ、どうやって授業内容と学生さん達の人生をつなげるか?なんですけど、これは説明するだけなら簡単です。

それは、人生の問いとその末端にある授業内容の間にある、全ての問いを埋めていくことなんですが、これはやるなら2つのパターンがあると思っています。

一つは、学校が自由にカリキュラムを設定できる時間内で一貫してやってしまうことです。

もう一つは、学活やホームルームと行った時間の中で各クラスが少しづつ進めていくことです。

例えば、こんな感じで進めればいいと思います。

↓結婚するか?
↓コストはいくらかかるか?
↓養育費はいくらかかるか?
↓大学の費用はいくらかかるか?
↓教育ローンの支払いはいくらになるか?
↓数学を使って計算しよう

こんな風に、学校がやっていることと学生さん達の人生との間にはこれだけの質問(ギャップ)があります。なので、それを埋めていくわけです。

こうすることで、自然にキャリア教育を行うことができることは分かったでしょうか?

実は、キャリア教育というのは、言い換えると「人生に関わるあらゆる問いに答えられるようにする」ということなんですね。

↓結婚したいのか?
↓子供は何人欲しいのか?
↓そのために就職するのか?
↓いくら稼ぐ必要があるのか?
↓どんな仕事に就く必要があるか?
↓理想のライフスタイルは実現できるか?

他にも色々な質問の経路がありますけど、とにかく、教育というのは学生さん達のキャリアを成功へ導き、その中で社会を発展させていくためのものなんです。

だから、キャリア(人生)と関係のあることを突き詰めていけば、そこには必ずあるべき教育の形というものが見えてくるようになります。

学校の先生達がカリキュラムや学校の方針、大学入試の内容に縛られている限り、導入は難しい可能性もあります。

ただ、それでも、これから行なっていくべき「新しい教育の形」というのはなんとなく理解してもらえたんじゃないかと思うので、一緒に考えを深めていけたらなとお思います。



まとめ

今回の話をまとめると、

↓学生と関わりの深い事を教えていない
↓人生と関わりのない事は忘れてしまう
↓人生の問いを先に出してから教えるべき
↓学生の人生と授業のギャップを埋めよう
↓ギャップを埋めればキャリア教育になる

こんな感じになります。

今回話したことを先生一人ひとりが独自にやっていくのって、結構技術がいるし、疲れると思うんですよね。

ただ、これから2020年に大学入試のあり方が大きく変わって、それに対する小学校〜高校の教育のあり方が大きく変わってくる可能性もあります。

特に筆記が増えることと、そこで考える力が求められることから、必然的に「多くの視点や事例」を蓄えるための「知識」が大量に必要となってくるはずです。

それなら余計に今回話したような、これまでの授業内容だけではないキャリア教育(人生と授業のギャップを埋める教育)が必要になってくるのは間違いないです。

これを書いたのが2018年で、2年っていうとあっという間だと思うので、今のうちから準備しておきましょう。

ありがとうございました。バンカラ道をよろしく。