金原です。
この世がより良い世の中になれば、より多くの人が便利で幸せに暮らせるようになりますよね。
だからと言って、全ての人に「社会に資する貢献をしろ!」と命令することはできません。
なぜなら、「自分の生活で精一杯の人も大勢いる」からです。
人には個人の権利というものがります。
それに、困っている人たちの生活が安定しないのであれば、それはより良い世の中だとは言えないわけです。
それでも、人々の中に「志」(精神性)を育てていかなければ、社会に資する人はなかなか増えて行きませんよね。
つまり、最終的には「困っている人たちを現実から救い、志に目覚めさせる」必要があるのです。
そうすることで、社会に貢献する人は増え、世の中は発展して行くというわけですね。
こんな風に、この世には「現実→志→現実→志」という流れがあります。
つまり、現実がめちゃくちゃでは志どころではなく、志がなければ現実を変えようとはしないのです。
なので、現実が安定してきたから志が芽生え始めて、志があるから現実を変えようとする、という流れに持って行ってやるといいんですね。
今回は、この「流れ」が具体的にはどうなっていて、人や社会がこの先どう成長していくか?を占うことができる帝王学を開発しました。
名前は「経成学」(けいせいがく)。
この占いができれば、例えば、今の日本がどうして落ちて来ているように見えるのか?が分かりますし、実際には成長の過程にすぎず、これからも発展していくのだ、ということに納得がいきます。
そしてもちろん、これは一人の人間がどう成長するか?とか、そのために何をしてやるべきか?ということにも当てはまりますので、親、先輩、上司、経営者などの上の立場にある人は、ぜひ学んで行ってください。
では、その成長や発展がどのような段階を経るようにできているのか?その全体像から見て行きましょう。
成長と行動の3段階
人は哺乳類なので、生まれてすぐに狩へ出るようなことはしません。
つまり、まずは「成長」し、それから「行動」し始めるわけですね。
実は、この成長と行動はどちらも同じ要素から成り立っているのですが、流れとしては「逆転の構造」を持っています。
↓こんな感じです。
成長→ → → → →
↑ ↓ ↓ ↓ ↓
現実|行動|思考|精神
↑ ↓ ↓ ↓ ↓
← ← ← ← ←行動
基本的には「成長」から始まるのですが、行動によって現実が進歩すれば、条件が良くなるので成長スピードが早くなり、より右側へ進めます。
そうして精神性が高まった分、思考と行動が改善され、現実はより進歩する、という流れですね。
それでは、それぞれの要素と、それぞれの流れについて、軽く解説しましょう。
逆転する4つの要素
まず覚えて頂きたいのは、成長と行動が「逆転する4つの要素」(現実・行動・思考・精神)から成り立っているということです。
現実というのは、その人や社会が今置かれている「環境」のことであり、これは行動によって変えていくしかありません。
行動というのは、その中でも特に体を使った仕事や家事などの「労働」のことを指し、その内容は思考することによって変えていくしかありません。
思考というのは、ものを考えたり勉強したりといった「頭を使う」ことであり、精神性を高めることで考え方を変えていくしかありません。
精神というのは、勉強や思考や経験を積み重ねた結果たどり着く「悟り」みたいなものであり、長い時間をかけないとなかなか変わって行きません。
これが、成長の場合(→)は「現実に余裕があるから志を持てる」、行動の場合(←)は「志があるから現実が進歩する」、という感じで逆転するわけですね。
では、その相反する流れがそれぞれ一体どなんか感じなのか?書いて行きましょう。
成長(→)の3段階
成長(→)の場合は、以下のような3段階になっています。
「現実→行動」「行動→思考」「思考→精神」
それぞれの段階は以下のような感じです。
まず、現実を目の当たりにすることとなり、目の前の現実で精一杯の人はとにかく行動するしかない。
行動が板についてくれば、思考する余裕が出てくるので、頭を使うようになる。
思考が板についてくれば、悟りを得る余裕が出てくるので、精神性が高まり始める。
この過程のどこまで進むことができるか?で、行動(←)に移り変わった時にどれだけ現実が進歩するか?が変わってきます。
つまり、場合によっては「現実」の中だけでグルグル回ってしまう事もありますし、たどり着けても「思考」までで行動(←)の流れに入ってしまう、なんて事もあるわけです。
まあ、グルグル回っているので、それで終わりということは無いのですが、「少しずつ良くなっていく」と思ってもらえればOKですね。
では、続いて行動(←)側の流れを見てみましょう。
行動(←)の3段階
行動(←)の場合はさっきの真逆になっています。
「現実←行動」「行動←思考」「思考←精神」
それぞれ以下のような感じに。
精神性が高まると、考えることが自分の半径5メートルから、他者や社会への貢献へと広がっていく。
貢献について考える様になると、行動の取り方も貢献的になり、自分にできることをやり始める。
貢献活動をし始めると、それだけ相手や社会が豊かになる。
「現実←行動」とある様に、「精神」から途中の「思考」に入って「精神」に戻って来る、なんてことは起こりません。
インドの修行者なんかは全く働かず、恵んでもらった食べ物だけで生きていたりもしますが、あれも結局は「修行をすることによって食べ物を恵んでもらいやすくなる」という風に、現実を変えているのです。
なので、「現実←行動←思考←精神」という行動(←)の流れが現実を変え、その現実のレベルによって成長の度合いが変わってくる、という仕組みになっています。
では、ここからは、そんな仕組みの中で、健全な成長を促すにはどうアプローチするべきか?について考えていきましょう。
4要素毎の理想的スパン
実は、今回紹介した4つの要素(現実・行動・思考・精神)には、それぞれ「理想的な期間の長さ」が存在します。
言ってみれば、それは理想と現実の「ギャップ」みたいなもの。
これをあえて作ってやることで、人は行動するし、考えるし、精神的にも成長するわけです。
ただ、そのギャップの大きさがそれぞれ違います。
それぞれ以下の様な割合ですね。
成長→ → → → → → → → →
|現実| 行動 | 思考 | 精神 |
← ← ← ← ← ← ← ← ←行動
現実は「無常」であり、常に変化するものなので、期間が一番短くなっています。
行動の場合、良い行いは「早く報われるべき」であり、期間が短めになっています。
思考は人や状況にもよりますが、「浅すぎても深すぎてもダメ」なので、少し時間を与えるぐらいになっています。
精神性は常に高くあるべきですし、「身につけるのに時間がかかる」ので、一番長くなっています。
あえてギャップを作ること
戦後すぐは「現実」の割合が大きく、復興からバブル経済までの間は、あまり考えずに行動ばかりしていたので、「行動」の割合が大きかったのではないでしょうか。
今は情報社会ということで、「思考」の割合が大きいですね。
そして次は「精神」を高める期間に入るということで、精神性が身についていない現状と、それが身についた時にどうなるか?という「ギャップ」を見せてあげるべき時が今まさに来ています。(2019年現在)
この「ギャップを見せる」ということが非常に重要で、人々の中に眠っている「潜在ニーズ」を引き出すトリガーとなるので、成長の早い人達から順にどうすべきか?を考えて行かないといけませんね。
これが3つの段階の場合、それぞれどんな方法になるでしょうか?
「現実→行動」のトレンドにあるとするなら、それは「状況が非常に悪い」ということですので、「みんなで力を合わせれば、状況は絶対に良くなる!」と声をかけたり、環境の改善に対してお金や物資を流したりすべきですね。
「行動→思考」のトレンドなら、成功者とそれ以外の「格差」を作って、「更に良くなるけど、どうすればいいだろうね?」と問いかけたり、社会問題を提示して、解決方法を問いかけたりするといいでしょうね。
「思考→精神」トレンドの場合は、「本当の豊かさ」の基準を提示したり、「日本が元々持っていた精神性がどれだけ素晴らしいのか?」を教え広めるべきでしょうね。(2019年6月時点で、ここについては研究中です。)
こう見てみてると、日本が今までやってきたことがそのまま当てはまるからおもしろい話しです。
情報社会に突入したタイミング(行動→思考)がちょうど良すぎるのではないでしょうか?
では、この帝王学でどう占えば良くて、どう活用すればいいのか?について解説していきます。
この占いの活用方法
今回の帝王学を応用するなら、3つのステップに落とし込めそうです。
1. 今どの段階にいるのか把握する
2. 次の段階へ進むにはどうすべきか考える
3. 対象の手助けをしたり、刺激を与えたりする
コレが占えるかどうか?によって、人にしてあげられることの内容が大きく変わります。
まずは自分からでもいいので、あなたの大切な存在をより良い現実・幸せへと導いてあげてください。
それでは、それぞれ解説しましょう。
1. 今どの段階にいるのか把握する
段階というのは、さっき解説した「思考→精神」のような3つあるやつのことです。
ただ、実際には大きく分けて2つ、成長(→)と行動(←)のベクトルがあるので、全部で「6段階」あると思ってください。
「現実→行動」「行動→思考」「思考→精神」
「現実←行動」「行動←思考」「思考←精神」
つまり、この中で占う対象が今どこにあるか?をまずは見るわけですね。
成長と行動の違いをまとめるなら、成長の内容が「環境によるもの」であり、行動の内容が「志によるもの」である、というところでしょう。
簡単に言えば、受動的な変化か?能動的な変化か?ということです。
学校の授業で学んできたことは受動で、読みたい本を自由に読んで学んだことは能動、という感じ。
実際にはいつも成長しているし、いつも行動しているので、「どちらの方がより成長的か?行動的か?」ということで見るのがポイントですね。
続いて、どうすべきか考えましょう。
2. 次の段階へ進むにはどうすべきか考える
対象が成長(→)ベクトルの時にどうするべきか?は「あえてギャップを作ること」の中で話しましたが、それを個人に当てはめてもう一度書いておこうと思います。
「現実→行動」トレンドの人は状況が悪いので、精神面と物質面での支援をしてあげましょう。(行動でどうにかなるなら、そのハードさに耐えられるよう、特に精神面のケアをしてあげることが重要です。)
「行動→思考」トレンドの人にはある程度のコンプレックスを作ってあげることで、より高みを目指すようになります。(美容、恋愛、お金、食べ物などですが、やり過ぎると性格が偏ってしまうので注意です。)
「思考→精神」トレンドの人には、「知能と愛情」を授けることと、時間に余裕を持たせてあげることです。(時間に余裕を持つには、生活コストを下げ、労働時間を減らすといいですよ。)
続いて、対象が行動(←)ベクトルの時にどうしてあげるべきか?まとめていきます。
「思考←精神」トレンドの人には、自分の理想を言語化させ、それを実現する方法を考える時間を与えましょう。(机上の空論でも無いよりは余程マシです。)
「行動←思考」トレンドの人は、自分のやるべきことが見え始めているので、それに対する「投資」をしてあげましょう。(お金や知恵を出してあげたり、応援してあげるということです。)
「現実←行動」トレンドの人は、もう現実が動き始めていますので、極力邪魔しないようにしてあげましょう。(受験勉強している人や人生の岐路に立つ人に対して水を差すぐらいなら、軽く背中を押してあげるぐらいの方がいいでしょうね。)
最後に、手助けをしましょう。
3. 対象の手助けをしたり、刺激を与えたりする
ここまでの様に考えていると、まずは「現実を認識させる」ことが全ての始まりかもしれません。
子供に世の中や人生について全く教えないのに、ある時からいきなり大人扱いして突き放す、なんてのは卑怯ですからね。
現実を突きつけた上で大人扱いしてあげ、その上で支援・応援してあげましょう。(こういうことをしっかりやっていれば年齢はあまり関係ありません。)
つまり、対象に手を差し伸べるなら、以下の様な順にやるべきだと言えます。
1. 今の現実を正しく認識させる(現実)
2. 必ず改善できるから一緒に頑張ろう(行動)
3. 程良いコンプレックスで考えさせる(思考)
4. 知恵と時間を与えて見守る(精神)
5. 理想を叶える方法を具体化させる(精神)
6. 知恵や資金を出して具体的に応援(思考)
7. 調子がいいところを邪魔しない(行動)
8. 現実が変わったことを認識させる(現実)
これがそれぞれ図上の成長(→)と行動(←)のうち、どこに当てはあるか?はもう頭に入ったでしょうか?
方法論まではキツイかもしれないので、まだ頭に入ってないという人は、何度か読み返してみてください。
では、まとめに入ります。
まとめ
今回の話で分かるのは、「成長と行動」の「過程と条件」です。
要は、どのタイミングでどんなアプローチをしていけばいいのか?その「流れ」みたいなものが分かれば良いと言えます。
それは子育てでも、社員教育でも、国家の繁栄でも同じです。
↓質素な経営をしてその現実を伝える
↓一緒に頑張ると伝えて精神的なケア
↓コンプレックスコントロール
↓知恵と時間を与えて見守る
↓考えをアウトプットさせる
↓具体的な支援を行う
↓邪魔しない
↓成果を伝える
これを当てはめて考えた時、「個人」と「日本」と「世界」はどうなっていて、今はどうするべきだと言えるでしょう?
まずは個人。
個人の状況はそれぞれあるでしょうが、上記の様なステップをどこか抜かすと、相手は反抗期になってしまいます。
なぜなら、それは道理にかなっていない育て方だからです。
成長の過程を学び、それぞれの段階において適切な育て方を考えれば、抽象的には上記の様になるんですね。
続いて日本。
さっきも書きましたが、日本は戦後の苦しい「現実」を経験し、復興からのバブルでとにかく「行動」し、情報社会に入って「思考」し始め、これから「精神」性を高めるトレンドへ移行しようとしています。
つまり、次は、「成長(→)側」の「4ステップ目」(精神)だということ。
世の中を変えたいなら、今は「精神性を高める」何かをするべきだと言えますし、儲けたいならこの波が来た時にうまく乗ることです。
最後に世界。
白人たちの侵略やユダヤ人達による経済的支配は、まさにコンプレックスの塊が生んだ結果で、それに対する日本を中心とした戦争と、産業革命からの世界恐慌と情報社会に、AIとロボット。
これは、世界も日本と同じくして、コンプレックスを原動力とする「思考」の段階から、知恵と時間を必要とする「精神」の段階へと移る流れだということが分かります。
情報化に世界恐慌とAIによる業務効率化は、所によっては人々の給料を下げますが、時間と知恵を発生させる源でもありますね。
ここから世界中の人々が精神性を高め、行動を変えていくわけです。(要素ごとの期間は、テクノロジーによって短くなる可能性もあります。)
僕らが生きている間に、人々がお互いに貢献し合う世の中が見れたらいいですよね。
この動きを出来るだけ確実にするために、これからもコツコツと帝王学を開発していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それではこの辺で。
ありがとうございました。