金原です。
僕が今まで食事内容を改善してきて、気づいた事がいくつかあります。
例えばそれは、肌が綺麗になるとか、元気になるとかもそうですが、特に言いたいのは、食事の質が高いほど空腹になりにくく、筋肉も落ちにくくなるということです。
言い換えれば、「少ない食事で美しく大きな体を維持できる」ようになる。
つまり、より効率の高い生活が実現できるんです。
というか、実は、元々食事は出来るだけ少ない方が効率が良く、体にもいいんですよね。(体が大きいほど維持するのに必要な栄養が多いことに変わりはないです。)
ただ、多くの人は、そのためにどんな食事をすれば良いのか?を知らないだけだと。
なので、今回は、
・人が食だけでどれだけ変わるのか?
・質の高い栄養とはどんなものか?
・日本人は何を食べれば良いか?
この3点から、「効率の高い食生活」についてお話しします。
栄養でここまで変わる
まず知ってもらいたいのは、食の質(栄養)によってどれだけ人が変われるのか?という事です。
・肌が綺麗になる
・体が元気になる
・精神が安定する
こんなのはもう当たり前。
今回はもう一歩踏み込んで、食からいかに「生活全体」が効率的になっていくか?をイメージしてもらえたらと思います。
そこで、お話ししたい食事改善の効果が以下の3つ。
・空腹になりにくくなる
・余分な脂肪が落ちる
・筋肉が落ちにくくなる
ここから発展して、「食費と医療費が低下」したり、「家事にかかる時間が短縮」されたりします。
そこから更に生活を通して、「仕事や人間関係」など、人生全体が大きく変化していくのです。
では、一次要素として、何がどう変わるのでしょうか?
栄養の質が高いほど少ない食事で済む
一つ目が「空腹になりにくくなる」という事でしたが、これはつまり、「より少ない食事で済む」ということでもあります。
栄養の質が高いということは、食事から排泄や新陳代謝をするまでにかかるエネルギーが少なくて済むわけです。
なので、摂取しなければならないエネルギー源も少なくて済み、その分食べる量が減れば、消化吸収にかかるエネルギーは更に少なくなります。
もちろん、ただ減らせば良いというわけではなくて、あくまで質の高い栄養を摂る事が必要ですが、「自分はこれを食べればいいんだ」という方向性が見えてくれば、減食することは簡単です。
だって、食べる量を減らすだけですからね。
食べないと空腹が辛いから食べてしまう、なんて人がほとんどでしょうが、それは「摂るべき栄養が少なく、余計な物質が多い」からです。
だから食事〜排泄だけでも多くのエネルギーが必要になり、空腹になってしまう。
この時の空腹というのは、実は、体が「食べるべきものを食べてくれ!」と訴えかけるサインなんですよね。
「育ち盛りは良く食べる」というのは確かにそうですが、運動部で汗を流す学生たちがあそこまで空腹に追われているのは、「余計な物質を大量に体へ入れている」証拠でもあるでしょうね。
せめて子供には体に良いものを食べさせてあげたいものです。
栄養の質が高いほど脂肪が自然に落ちる
質の高い栄養によって食べる量が減ると、「脂肪がどんどん落ちていく」のが見て分かる様になります。
たくさん運動をして汗を大量にかく必要はないです。(散歩と体操ぐらいはするべきです。)
何故かって、体に入ってくるエネルギー源が減るから、自分の体に付いている「脂肪をエサにする」しかないんですよ。
脂肪の中には「毒素」が蓄えられています。
これは、余計なエネルギー源と余計な物質(毒素)が同時に体内へ入ってくるからかもしれません。
その毒素が、減食するにつれて分解される脂肪と共に体から出て行くんです。
なので、毒素が多い人ほど食事の改善だけで普通の体に戻りやすいことになります。
一つ前の項を踏まえると、質の高い栄養を摂れば、「空腹にはなりにくいのに脂肪は落ちていく」ということになりますね。
これは、体に「タンパク質を再利用する機能」が付いているからです。
細胞内のリソソームという部分が機能して、細胞をアミノ酸として血液に流し、そのアミノ酸を使って再び細胞を合成するわけです。
いわゆる「オートファジー」というやつですので、メモしておいて、後で調べてみるとレベルアップします。
栄養の質が高いほど筋肉は落ちにくい
体が空腹時に栄養源とするのは脂肪だけでなく、筋肉もそうです。
なのに、食べ物の内容が良いと、「脂肪は落ちやすく、筋肉は残りやすい」という便利な状態になります。
なぜか?
これは、さっき説明したオートファジー効果の影響もありますが、もっと大きいのは「細胞何の毒素が少なくなる」から、というのが大きいでしょうね。
毒素が脂肪の中にしか含まれないなら、人は内臓がガンになったり、筋肉が硬くなったりなんてしないはずです。
毒素にも色々あって、筋肉を動かした時に発生する「疲労物質」なんかもその一種です。
それを含めた様々な毒素が、体が綺麗になるにつれて排泄されたり、再利用されたりしやすくなるわけです。
特に疲労物質に関しては、有酸素運動を長時間続けると、脂肪と共に燃えてエネルギーになってくれます。
なので、肉体労働で毎日たくさん体を動かしていたとしても、栄養の質が高く、体が綺麗であれば、食べる量は割と少なくてすむわけですね。
この場合には、むしろ良質な油を意識して摂りたいぐらいです。
質の高い栄養とは?
ここまでの話で食事改善の一次効果が分かったと思います。
では、肝心の「質の高い栄養」とはどんなものなのか?説明して行きましょう。
次元の高い話をすると「愛情込めて作ってもらった美味しい料理」みたいなことになっていくのですが、基本はそこではありません。
まず考えなければならないのは、以下の様な3つです。
・余計な物質(毒素)が少ないもの
・少しの体力で食事〜排泄まで可能
・活動と栄養バランスが合っている
これらを意識することで、余分な脂肪が落ち、細胞が綺麗になり、あとはもう、
色々良くなって行きます(笑)
まずは基本を押さえ、そこから「より美味しく食べる」とか、「愛情を感じる料理を食べる」とかいう風に、グレードを上げていきましょう。
では、それぞれどういうことなのか?解説しますね。
入ってくる毒素が少ない食事を取る
体に入ってくる「余計な物質」は、ほとんどが毒素的な扱いになってしまいます。
つまり、食品添加物みたいなものではなくても、ビタミンやミネラルでさえ、取り過ぎてしまった分は毒素と思った方がいいということです。
要は、「取り過ぎは体に毒」な訳ですね。
なので、「合成調味料」とか、生の種に含まれる「発芽毒」とか、そんなんはもう食べないで当たり前と思ってください。(たまに食べるお菓子に少量入っているとかは仕方ないですが。)
発芽毒が分からない人は、メモして調べてレベルアップですよ。
食に対して効率を求めると、良くサプリメントでしのごうとする人が出てきます。
僕も試した時期がありますが、あれは足らない栄養素が多い上に、余った物質の排泄によって返って体にかかる負担を増やしてしまうので、「三流」のやり方でしょうね。(完全否定もできませんがね。)
じゃあどうすればいいのか?というと、「豊富な種類の栄養がバランス良く含まれているもの」を食べるといいです。
例えばそれは、玄米とか、雑穀とか、納豆とか味噌とかですね。(植物性の発酵食品は、細菌が分解してくれただけ多彩な栄養が含まれています。)
ここまでの説明だけだと「良質なお肉や魚は食べるべき」ということになりますが、それもちょっと・・・というお話をしていきます。
体力の消費が少なくて済む食事を取る
さっきも話しましたが、良質の栄養は食事〜排泄&代謝までのエネルギー効率が高いです。
そのエネルギーがどこで消費されているのか?が分かれば、質の高い栄養の基準も分かります。
↓咀嚼(柔らかい食べ物)
↓消化(発酵によって分解されている)
↓吸収(栄養バランスが良い)
↓代謝(余計な代謝が必要無い)
↓再利用(ここに集中できる)
↓分解(余計な毒素が少ない)
↓排泄(腸内環境が整う)
こんな感じで、食べ物に関係するエネルギー消費ポイントは様々です。
要は以下の3点ですね。
・内臓への負担が少ないものを食べる
・豊富な種類の栄養をバランス良く食べる
・毒素になるものは出来るだけ摂らない
こうなってくると、肉や魚は消化に負担がかかりますし、細胞が炎症を起こすので、あまり食べない方が良いという事になります。
動物性の食べ物からの方が摂りやすい栄養もありますし、美味しい料理もたくさんあるので、全く食べないのもどうかとは思いますけどね。
活動内容によって摂るべき栄養が変わる
これは当たり前ですが、「万能の栄養」なんてものはありません。
様々な栄養素が、状況に応じて様々な働き方をします。
これはつまり、自分がどう活動しているか?によって「摂るべき栄養のバランスを変えるべき」ということでもあるので、説明しましょう。
病院食と常食は内容が違いますよね。
普段おかゆを食べないのは、普通の白米や玄米の方が食物繊維が腸に残りやすく、それが腸内細菌の栄養になるからです。
ですが、療養中の人はできるだけ体に負担をかけたくないので、あえておかゆを食べると。
・・・みたいな感じで、食事もケースバイケース何ですよね。
先ほど肉や魚はオススメしないことを話しましたが、明日が大切な異性とのデートや大仕事なら、あえて「うなぎ」でも食べて、精をつけるのも大切な選択です。
あまりエネルギーを使わないなら糖分と脂分は少なめにするべきですし、たくさん代謝するなら糖分と脂分を増やせば良いというだけでなく、酵素や補酵素も摂る量を増やすべきなんですね。
全てを思考によって管理することは無理です。
ある程度は考えて決めなければいけませんが、だんだんと「気分」で食べるべきものを選べるようにると良いですよ。(これは修行ですね。)
自分に合った食事を
ということで、最後は「自分に合った食事」を取る必要があります。
個人の性質に合わせたことをここで語るのは無理ですが、最後に「日本人のDNAに合った食事」を紹介しておきましょう。
先にまとめると、
・植物性の栄養は体への負担が小さい
・日本人には「玄米・納豆・味噌汁」
・食材によって適切な調理方法がある
てな感じです。
まだ体力がある人は読んでみてください。
植物性の栄養は体への負担が小さい
これは、「動物性の栄養は体にかかる負担が大きい」と表現した方がいいのかもしれません。
日本人にとって「肉、魚、卵、牛乳」などは、体にかかる負担が大きい可能性が高いです。
小麦のグルテンなんかも弱い人は多いみたいですね。(これは植物性でした。)
僕は牛乳をやめて豆乳や納豆を取るようになってから、ひどかったニキビができなくなりました。
それでも、たまに牛乳やチーズ、クリームなどを取るとすぐにニキビができるので、僕は乳製品がダメです。
人によって何がダメか?は違ってくるので、これさえ食べてれば大丈夫なんてものはないのかもしれません。
ただ、肉や牛乳に耐性のある白人でさえ、植物性の食事を中心にすると回復力が高まったりするらしいので、やはり「動物性の食事は負担が大きい」ということを覚えておきましょう。
日本人には「玄米・納豆・味噌汁」
じゃあ、次は「どうすればアレルギーが出ない食事にありつけるか?」です。
これについては、「自国で昔から長い間食べられてきた健康食」を参考にすれば、安全な食事にたどり着きます。
それが日本人の場合は、「玄米・納豆・味噌汁・ぬか漬け」などです。
キーワードは「植物」と「発酵食品」。
仮に動物性ものを食べるにしても、牛や豚よりは、魚や卵の方が合っている可能性が高いでしょうね。
「魚を発酵させた食べ物」なんかもあるので、一概にこれが悪いということはできないのですが、まずは食べてみて、その後の経過を自分で観察することが重要です。
親であれば、なおさら子供が食べた後の経過を観察するべきだと言えます。
その時に子供が好き嫌いをしても、無理に食べさせない方がいいでしょう。
人によって「向き不向き」があります。
あの野菜ですら、人間が本格的に食べ始めてからは歴史が浅いです。
食材によって適切な調理方法がある
最後は食材による調理方法ではないでしょうか?
と言っておいて、まだ自分は詳しくないのですが。
過去に、根菜を栄養価から見たときの適切な調理方法を調べた記憶があります。
まあ、今の時代は調べたらたくさん出てくるので、僕も必要になったら調べてレベルアップしますよ!
今言えるのは、「種やそこから取れた油を頂く時には注意が必要」ということです。(さっきの発芽毒のこと。)
特に種類は必ず火を通してから食べましょう。
油に関しては諸説あるものと、元から焙煎されたタネから絞られたものがあったりします。
とにかく、舌だけではなくて、「体にも美味しい食事」が取れたらいいですよね。
そこに調理者の熱心な勉強と工夫といった愛情が加われば、「心も美味しい食事」になるはずです。
まとめ
長くなってしまいましたが、要は「体必要としているもの」を食べよう!ってことです。
そう考えると、ダイエットは食べないことから始まるのではなく、「必要な食事をしっかりとる」ことから始まるということが言えますね。
栄養効率が高まることで、まずは食事〜排泄が楽になります。
その余裕が、今度は余分は脂肪や毒素の排泄に使われます。
そして、細胞が綺麗になっていく過程で、より栄養効率が高まると。
要するに、「必要な栄養を、安全な食事から、バランス良く取ればいい」んです。
あとは実験の繰り返しなので、「それは流石に無いでしょ」というような食事を除き、日々色々試してみましょう。
その中で自分にあった食事を見つけるしかありません。
とにかく、日本人なら「玄米・納豆・味噌汁・ぬか漬け」に、もの足りなければ「平飼い鳥の卵」とか、たまに「肉や魚」をチョイスするだけで、健康的に生きていけるのは確かです。
その「日本的食事という軸」を頼りに、好き嫌いや合う合わないがあるなら、その軸からずらしてみればいいだけだと思います。
より多くの人が、「舌・体・心」の3つに美味しいと言わせられるようになったらいいな。
ありがとうございました。