金原です。
現代は、これまでで1番「変化のスピードが速い時代」だと言われますが、そのスピードはこれからも加速していくと思います。
なぜなら、次の革命的変化が、既に目の前に来ているからです。
AIやロボットによる変化はよく言われていることですが、今回僕が話すのは、「生活コストの大幅な低下」と、「働き方の自由化」について。
要は、2020年代で、僕らの生き方と働き方は楽で自由なものへと飛躍するということです。
2020年代に社会へ出る学生であれば、「受験勉強なんかしてないで、自分の好きなことを追求していた方がいい」と、そんなことが言える位の革命が起こります。
では早速、2020年代の何がどのように楽で自由な生き方を実現してくれるのか?解説していきましょう。
田舎の土地なら1000万円で一軒家
これは、今でも運や工夫次第では実現可能な事ですが、この「1000万円で一軒家」というのが、これからの日本ではデフォルトになっていきます。
つまり、特に工夫しなくても、運が良くなくても、「田舎であれば一軒家が格安で手に入る」ようになるということです。
この数字は条件次第でもっと低くなり、場所によっては500万円以内で家が建つ上に、車を買ってもお釣りが来ると言う、まさに大革命。
それでは、住宅コストを大幅に下げる「3つの要因」について、学んでみましょう。
空き家のさらなる増加
現時点で、日本中が既に「空き家だらけ」になっていますが、人口の分布や分譲住宅の増加、高層マンションの乱立を見る限り、これからも空き家の増加は続くでしょう。
空き家が増えると言う事は、「家付きの土地の価値が下がる」と言うことです。
現在、地方自治体が若者を呼び込むために、空き家を無料あるいは格安で提供したりしています。
このまま空き家が増えていけば、その無料と格安での供給量が増えていくはずです。
この時点でもすでに、リノベーションを行えば、一軒家を格安で手に入れる人が大勢出てくることは容易に想像できます。
でも、こんなのはまだ序の口です。
2022年問題による土地の増加
この年を境に、東京と大阪を中心として、農家さん達が大量に土地を手放します。
これは、都市部の農地に対する税金が跳ね上がることが原因です。
これまは特別に安く抑えられていた税金が、通常の金額に戻ると言う事ですね。
そして、土地が増えるという事は、土地の価値が下がるということでもあります。
つまり、家が建っていようがなかろうが、この先とにかく「不動産価値が下がっていく」ということです。
田舎には空き家が増え、都会には土地が増えるんですから、「生活コストを下げるには田舎に住まなければならない」と、限られた選択を迫られることもありません。
ここから、さらに住宅コストを大きく低下させる要因ごまだあります。
3Dプリンター住宅の登場
現在、すでに海外では、3Dプリンターの技術を使った「3Dプリンター住宅」なるものが登場しています。
日本では耐震基準の問題でまだ普及していないのですが、おそらく、2020年代のうちには実現するんじゃないでしょうか。
この技術が実現すると、なんと、住宅そのものにかかるコストが、従来の「5分の1」になってしまいます。
現在、住宅を建てるには大体1000万円位かかるのですが、それが約「200万円」で済むようになるということです。
田舎にある500万円の土地を買い、そこに200万円の3Dプリンター住宅を建てると、引っ越し代やローンを組んだときの金利を考慮しても、「1000万円で足りる」計算となります。
これだけでも充分革命的な話なのですが、実は、これがより革命的な話だと言えるようになる理由が他にもあるので、読んでみてください。
大学へ進学しなければ家が買える時代に
500万円の土地に3Dプリンター住宅を建てて、引っ越す為にかかる「1000万円」という数字が出てきました。
実は、この数字は「大学へ通うために4年間一人暮らしをするのにかかる金額」と同じです。
それが意味するのは、「大学へ進学しなければ一軒家が購入できてしまう」ようになるという事実。
といっても実感がわかないと思うので、何にいくらかかっているのか?養育費について少し考えてみましょう。
大卒までにかかる1000万円の内訳
地方から出てきた学生が大学を卒業するまでにかけるお金は、大体ちょうど1000万円位です。
内訳は以下のようになります。
・学習塾の費用(中2〜高卒):約150万円
・4年制大学の学費と入学金:約550万円
・一人暮らし4年間の生活費:約300万円
この内の、大学にかかる学費を奨学金でまかなった場合、さらに面白いことに。
奨学金の支払いは毎月2万円もする
これは学費のすべてを奨学金で賄った場合の話ですが、約550万円を借りると、約600万円の返済となり、毎月2万円を25年間払い続けることになります。
この「毎月2万円を25年間」という数字を覚えておいてください。
この数字を基準にすると、何がどのように革命的なのかがよくわかるようになるからです。
40年ローンなら月々2万円で一軒家に住める
ここですでに分かるのは、3Dプリンター住宅を手に入れるのに1000万円かかったとしても、その支払額は大卒にかかる養育費と変わらないということです。
仮に40年ローンを組めたとしたら、1000万円÷40年÷12ヶ月=毎月約2万円で、「毎月の支払いは奨学金とほとんど変わらない」ということが分かります。
なら、毎月の支払い額を基準に考えれば、大学へ進学しないだけでも、1000万円の一軒家が購入できてしまうようになるということが言えるわけです。(全体の支払い額はどちらも約1000万円です。)
しかも、ここでの1000万円と言う数字はかなり高く見積もった数字で、ど田舎のもっと安い場所を選べば、なんと500万円足らずで新築の一軒家が建ち、同時に「車」まで購入できてしまいます。
限界集落に500万円で家を建てて車も買おう
ここで新たに「500万円」という数字が出てきました。
土地の価格も地域によってピンキリなのですが、都会だと土地の値段が「家の3〜4倍」ぐらいするので、田舎の安い土地を買ってしまえば、全体で見ても本当に安く済んでしまうのです。
そうやって安く済ませたときには、田舎の移動手段として必須の自動車を買っても、「500万円払ってお釣りが来る」というとんでもない計算になります。
ど田舎ならボロ家がもっと安く買える
これは一度調べてもらいたいのですが、ど田舎なら空き家が100万円以下で売っている事は珍しくありません。
中には50万円とか、20万円以下とか、買うだけなら学生でも可能な金額がちらほら見えてきます。
そのまま住むには様々な修繕が必要で、大規模リフォームなら1000万円位かかってしまうのですが、これも3Dプリンター住宅で解決です。
家を取り壊すのには100万円もかからない
3Dプリンター住宅を建てるには、まず、元から建っていた家を取り壊す必要があります。
しかし、住宅の取り壊しには「100万円」もかかりません。
これも一度調べてみることをお勧めします。
まぁ、住宅全体のコストに比べたら安いものですよね。
つまり、仮き空き家が200万円したとして、取り壊すのに100万円かかるとしても、まだ300万円しかかからないということ。
家を建てて車を買ってもお釣りが来る
ここまでで300万円しかかからないとしたら、さっき出てきた数字の500万円まで、まだ200万円の余裕があることになります。(これでもかなり高く見積もっています。)
200万円もあれば、田舎での移動に必要な自動車を購入することができますよね。
これが仮に軽自動車だとすれば、150万円で事足ります。
つまり、3Dプリンター住宅が出てきた頃には、500万円もあれば、田舎に新築の家と新車を買ってもお釣りが大量に来る、ということです。
その金額を仮に450万円程度だとすると、ローンを組んだ時の支払額が毎月2万円だった場合、「20年以内に支払いが済んでしまう」ことになります。
つまり、奨学金を借りて大学に通った時より、「5年間も早く支払いが終わる」ということです。
今学生の人は、就職してすぐに持ち家が欲しい場合は別ですが、そうでないなら大学にも塾にも通わず、不動産の勉強でもしていた方がマシだということがわかりますね。
まとめ
という事で、2020年代には、500万円もあれば田舎暮らしが実現し、限界集落なら車も買えてしまうようになるというお話でした。
今は仕事を求めて上京する人が大勢いて、東京の人口だけどんど増えているわけですが、3Dプリンター住宅が出てきた頃にはきっと、逆に低い生活コストを求めて田舎へ移住する人が大勢出てくるはずです。
フリーターでも家と家族を持てる、そんな時代になっていくことでしょう。
その時に気になるのが「田舎の限界集落に働く場所があるのか?」と言う事ですが、これから働き方はどんどん自由になっていきます。
フリーランスや、これから普及するギグエコノミー、在宅ワークの増加などを考えると、心配するだけ無駄かもしれません。
それよりも、できるだけ早く学校の勉強を止め、自分の好きなことを追求して仕事にすることを考えた方がいい、というルートもあります。(高校は卒業した方がいいですが、その基準も変わるかもしれません。)
・進学、就職のコース
・田舎暮らしコース
どうやらこの先、この2つの生き方に大きな開きが出てくるようです。(2極化すると言う事。)
「自分にはどちらが向いているのか?」
その判断をできるだけ早いタイミングで行い、
学校の勉強するのかどうか?
塾に通うのかどうか?
大学に進学するのかどうか?
都会に住むのか田舎に住むのか?
こういった舵取りを的確に行うのことが、2020年代を上手に生きるコツですね。
それでは、今回はここまで。
ありがとうございました。