金原です。
人生のヒントを得るために「旅」をする人っていますよね。
他県や海外へ行ったてみたり、何かに挑戦してみたり。
自分の生まれ育った環境の外側を知るのは、自分の運命を変える上でとても重要なことだと思います。
僕も、良くテレビで海外の映像を流す旅番組を見たりしていました。
ただ、だからって「とにかく旅すりゃいい」というものでもありません。
旅には大きなコストがかかりますから、出来るだけ「質の高い何か」を持って帰って来たいわけです。
要するに、出来るだけいい旅(経験)をしたいよね、ということ。
では、どうしたら質の高い旅(経験)をすることができるのでしょうか?
その方法の一つが、「スタート地点を整える」ことです。
良いスタートを切れれば、冒険はより有意義なものとなります。
なので、今回はその「良いスタートを切る条件と方法」について、お話ししていきましょう。
人が人生に求める3つのもの
旅をするときに「自分探し」を目的にする人がいます。
要は、自分が人生に何を求めるのか?探しにいくわけです。
ただ、考えてみると、人が人生に求めるものなんてのは、大きく分けて3つぐらいしかありません。
・質の高い生活
・感動的な物語
・生まれた意義
勉強や仕事をし、お金を稼ぎ、贅沢をし、その先に何を得るのか?
お金と創意工夫で質の高い衣食住を体現し、
巡り合わせやご縁から感動的な物語を経験し、
社会貢献や哲学などで人生に意味を持たせる。
その中で、「幸せな日々だな」とか、「自分の人生は特別だな」とか、「生きてきて良かったな」と思う。
これぐらいの話なんですね。(と言っても内容は非常に濃いですが。)
では、その時に「旅」と「スタート地点」は上記3つのどれに当てはまるのでしょうか?
それは、「感動的な物語」が旅で、「質の高い生活」がスタート地点です。
全ては家庭生活から始まる
感動的な物語(旅)は、質の高い生活(スタート地点)から始まります。
なぜなら、基本的には、人生のあらゆることが「家庭生活」から始まるからです。
朝、家の布団で目覚め、家族がいれば挨拶をし、支度をして出かける。
これが基本ですね。
その中で、日々どれだけ良い生活を行なっているのか?
その「日頃の行い」が旅の中でモノを言います。
家でどれだけ体力を蓄えるか?が勝負
旅とは、ここでは旅行以外にも、様々な「挑戦」や「経験」のことを指します。
そこでどれだけいい成果を残せるか?
そのキャリアを人生につなげられるか?
ここで重要となる最大のポイントが、「家がどれだけ良い環境か?」です。
ここで言う「良い環境」の基準は、例えば、部屋と空気がキレイとか、栄養価の高い食事をしているとか、人からの愛情を受けて暮らしているとか、そんなようなことですね。
質の高い生活をしていれば、当然たくさんの体力を蓄えることができます。
そして、受験勉強や、恋愛や、仕事など、様々なことがより上手くいくようになります。
だから生活環境、特に家庭を整えるべきなのですが、その環境を整えるのが、「日頃の行い」なのです。
日頃の行いが良い人は、家庭環境が良く、日々体力が養われ、良い成果を残すことができます。
つまり、良い旅(経験)をしたければ、質の高い生活するべきであり、そのためには日頃の行いを正すべきだ、ということですね。
優れた人ほど相手の生活や人生を見る
日頃の行いは、体力だけではなく、「素敵なご縁」を与えてくれます。
なぜなら、「優れた人ほど相手の深いところを見ている」からです。
「この人はどんな考えで生きているんだろう?」
「普段の生活はちゃんとしているのだろうか?」
「家族との関係は上手くいっているんだろうか?」
例えば、常にこういう疑問を持って人と接しているわけですね。
要は「洞察眼がある」という風に思ってもらえたら。
では、その上で、質の高い生活をしておらず、普段の生活もメチャクチャ。
優れた人が、そんな人と関係を持ちたいと思うでしょうか?
「相手のことを育ててやろう」という気持ちで接してもらえる場合も無いとは言えませんが、「基本的にはイヤ」なはずです。
教養や経験がある優れた人ほど、そういう人間の深いところが見えてしまう。
なので、旅する中で素敵な出会いが欲しければ、それだけ日頃の行いを正し、質の高い生活を送るべきだ、と言えるでしょう。
シンデレラストーリーが感動的な理由
感動的な物語の一例として、「シンデレラ」を挙げましょう。
あれがどうして感動的か?というと、それは主人公が「日頃の生活を全うしていた」からです。
姉たちにいじめられながらも、毎日せっせと家事をこなす。
そういう「ネガティブなベクトル」があったからこそ、そこから救われた時(ポジティブなベクトルの時)にブワッと感動するのです。
日々の苦しい生活というベースがあったからこそ、それに対する救いの手があり、その先に素敵な出会いも待っていたわけなんですね。
あの内容でシンデレラが怠けた生活をしていたら、魔法使いの性格を評価できませんし、物語の上がり下がり(感動するポイント)も無くなってしまいます。
きっとその場合には、王子もシンデレラのことを気に留めなかったでしょうね。
実際、世に存在する格式の高い人達は、出来るだけ淫らな下心を持たないように育てられているらしいです。
なので王子が、日々の苦境に負けず、綺麗な心や生活の知恵を持って生きているシンデレラに目を向けるのは自然なことなのだと言えます。
まぁつまりは、素敵な物語を歩むにも、素敵な出会いを作るにも、まずはスタートラインである普段の生活(日々の行い)が重要だよ、ということです。
物語はすでに始まっている
何度も言いますが、日々の行いが大切なのです。
旅はそれが始まってからが旅ですが、「物語は家にいる時すでに始まっている」ということが言えます。
もっと言えば、自分が生まれた時から。
さらに言えば、親が生きてきた時代から。
物語というのは、全て「ひとつながり」になります。
親から子へ移り、日々の生活から冒険へと映るのです。
その過去の積み重ねが今であり、未来を決定します。
だから「今を生きよう」という言葉がありましたが、これは正に、日々の生活から大切にし、真剣に日々を生きようということです。
では、その上で僕らに何ができるか?と言えば、それが家の掃除や整理整頓だったり、健康的な食事だったり、その中で行われるコミュニケーションを通した愛情のやりとりであったりするわけですね。
そう考えると、あなたの物語は「とっくに始まっている」と言えます。
真剣に生きれていない人は、多少焦りながら家事をこなしてみるといいでしょう。
まとめ
実際に旅へ出るとして、その時に送り出してくれる人は誰でしょうか?
そして、旅先や帰ってきた時などに迎えてくれるのは誰でしょうか?
物語がたった一人で素敵なものになることは、ほぼありません。
なら、その「誰か」のためにできることがないか?考えてみてください。
それが家族なら、家事を手伝ったり、しっかりと公私を分けたり、自分の部屋とみんなで使うスペースぐらいは綺麗にしたり、できることがありますよね。
それが旅先で出会う人だったとしても、日々の生活から人間性を磨くことができると思います。
基本は家庭、衣食住です。
その中に、娯楽やコミュニケーション、愛情などの様々な要素がたくさん詰まっているのです。
その一つ一つに気づき、大切にしてみてください。
それが関わる人達へ好印象を与えたり、恩返しになったりしますし、結局はあなた自身の健康や幸せに繋がりますから。
物語はとっくに始まっています。
ぜひ、より良い旅をしてくださいね。
ありがとうございました。