これからの市場は消費者市場から労働者市場へ移り変わる

金原です。

最近「エシカル消費」というキーワードに関連した記事ばかり書いているのですが、書いている内にそれが労働者たちを救おうとする消費行動でもあると言うことに気付きました。

当たり前のことだと言えば当たり前なんですけど、エシカル消費が世間に広まる頃には、日本の市場全体がかなり大きな影響を受けているはずなんです。

そこで思ったのが、これからの市場は消費者を優先する「消費者市場」から労働者を優先する「労働者市場」へ変化していくと言うこと。生産背景のことを考えるのがエシカル消費の本質なので、これからの労働環境は日本も含めてどんどん見直されていくと思います。



労働は長時間だが消費は一瞬

そもそも、ほとんどの人は大半の時間を「消費」じゃなくて「労働」につぎ込んでいるんですよ。毎週5日間、一日8時間働いて、後は休憩と通勤に使っちゃってますよね。

それに対して消費行動はと言うと、帰り道での食品購入や、休日の遊び程度。もうザッックリ言えば5対2ぐらいの割合で労働と消費とを繰り返しているわけです。

家庭を持つ親からすれば、休日の消費ですら家族のための労働みたいなものであったりしますから、これは問題です。何が消費者のための市場なのでしょうか?誰が得をしているのかと言えば、働かずに消費ばかりしている人ぐらいでしょうね。そんな人います?



消費者より労働者を優先した方が効率が良い

消費者が消費者でいられるのは、労働者としてお金を稼いでいるからですよね。だったら、時間が極端に短い消費に目を向けた市場を作るより、長い長い労働に目を向けた市場を作った方がいいに決まっています。

その方が人々が清々しくいられる時間がかなり長くなるので、みんなハッピータイムを満喫することができるようになります。その上お金を使って遊ぶこともできるわけですから、いいですよね。

仕事がだんだん趣味に近付いていく。この感覚です。ブラック労働がなくなることと、人々が誇りを持って働けるようになること。後はミスマッチの減少でしょうかね。



エシカル消費がその始まりを告げる

最近広まりつつある「エシカル消費」ですが、その本質は生産背景をよく考えて消費することです。その背景の中にはもちろん労働環境も含まれている訳で、エシカル消費が広まれば、それだけ労働環境にも配慮された消費活動が増えてくることになります。

それはつまり、ブラック企業が作っている物やサービスは買わないと言う人や企業が増え、逆にホワイト企業から物やサービスを買いたいと言う人が増えるようになると言うこと。

エシカルと言うとなんだか発展途上国への支援だと思いがちですが、社会問題は日本国内にも山ほどあります。ですから、エシカル消費が広まった時には、きっと国内にも良い変化がたくさん起こるはずです。

まあ、しっかりと社会的に意味のある使命を持った企業が、特にブラックな労働をしなくてもブランディングに成功し、良いものがどんどん売れていけばいいだけの話なんですけどね。



最後に

これからエシカル消費が広まるにつれて、社会的に意味のある企業が生き残りやすくなるのは目に見えています。消費者が社会的に意味のあるものを消費するようになれば、生産者は社会的に意味のある行動をするようになり、仕事にも誇りが持てるようになるでしょう。

その中で、企業は余計な労働をしなくてもブランディングや差別化に成功するようになり、やるべきことも明確化されます。売れるべきものは売れ、売れるべきでないものは売れないと言うシンプルな結果が出てくるでしょう。

そうすれば企業のやるべき業務は簡素化され、ブラックな労働をしなくても生き残る確率が上がるようになるはずです。

一つ一つの企業が社会的な使命を持てば、パイを奪い合う必要は無くなります。後は余計な労働をせず、淡々とやるべきことをやっていくだけ。

企業が社会的な使命を持つこと。人々がここまで考えて商品を選べるようになるのにはかなり時間がかかるでしょうけど、僕が死ぬまでには実現していきたいですね。

ありがとうございました。バンカラ道をよろしく。