東海大学「若き日に汝の希望を星につなげ」の意味を探ると超深い

金原です。

僕の母校である東海大学系列には、創設者の松前さんが掲げた、次のような4つの言葉があります。
・若き日に汝の思想を培え
・若き日に汝の体躯を養え
・若き日に汝の智能を磨け
・若き日に汝の希望を星につなげ

なんとなく読むだけでも、とてもいい言葉だなーとは思うのですが、最後の「若き日に汝の希望を星につなげ」は一体どういう意味なのか?気になりますよね。

今回はそこを考察していくのですが、探ってみると、個人的には「とても深いな」と感じました。


これらは東海大学の原点である「望星学塾」に掲げられたものなのですが、「望星」というからには、何か関係があるのでしょうか?

そこらへんも明らかになるので、お読みいただけたらと。


では、言葉の意味を理解する上で引っ掛かりとなり、望星学塾の名にもある、この「星」とは一体なんのことなのでしょう?



「星」とは何のことか?

星にも色々な意味がありますが、おそらく、ここでは「生まれ持った宿命」のことです。

宿命とは、生まれた時すでに決まっていて、「変えようが無い定め」のことを指します。

例えば、DNAとか家族とかが当てはまりますよね。

では、なぜそれを星と表現するのでしょうか?


世の中には「星の元に生まれる」という表現があります。

「私は起業家の星の元に生まれた」
「私は人助けの星の元に生まれた」

太古から占いや天文学の世界では、日付や時間と天体(星々)の動きを結びつけて考えているので、その人が生まれたタイミング(生年月日時)のことを、「星」と表現するのです。


まだ科学的な理由は解明されていませんが、なぜか同じ日に生まれた人々が似たような性質を持っていることは、紛れも無い事実。

そして、その性質の中でも変えようが無い、人生のベースとなる部分のことを、宿命と呼ぶわけですね。

同じ人間であっても、宿命(生まれの星)の違いによって、起業家に向いている人がいたり、福祉に向いている人がいたりといった、性質の偏りがあると。


では、その上で「希望を星につなげ」と言うのは、どういう意味なのでしょうか?



「星につなげ」の意味

・汝の希望を星につなげ
この「希望」が指すのは、望む「未来」のこと。

そして、「星」が指すのは「宿命」でした。

この2つを「希望から星へつなげる」ということは、「自分が望む未来から逆算して、どうしていくべきか?を、自分の条件に当てはめて考えよう」という風に捉えることができます。


宿命は変えられないと話しましたが、運命は変えることができますよね。

というか、未来はその時を迎えて初めて決定するものですし、それが今の行いによって変わっていくのです。

なので、正しくは「運命は育てることができる」と表現できます。


望星学塾は「望み(希望)と星(宿命)を学ぶ塾」と書きますが、創立当初は「日本や世界の未来を論じ合う場」であったらしいです。(2019年現在、望星学塾のホームページに記載されています。)

きっとそこは、「こんな世界の未来に対して、自分はこういう働きかけをしていきたい」という、志を育てる場でもあったのでしょう。

その志を達成するためにも、若き日に思想を培い、体躯を養い、知恵を磨く。

そうすることによって運命は育ち、希望は叶うものとなるのです。


ここから、松前重義さんがどんな思想を抱いていたのか?を伺うことができます。



教育が国の運命を育てる

現望星学塾のホームページには、「国づくりの基本は教育にあり」という記載もあります。

これをここまでの考察を踏まえて言うなら、こんな感じでしょう。

人の運命は学びによって変えていくことができる。

それは国の未来も同じであり、そのために教育があるのだ。

教育が進歩すれば、人が育ち、国が育つ。

そのためにも建学の精神を受け継ぎ、学問を開拓して行って欲しい。

人々の活動が国を作り、その活動内容が教育によって進歩していくなら、国の未来は教育によって育つのだと言えます。

ただし、未来は決して良いことばかりではありません。

過去から悪い文化が受け継がれてしまったり、新たに悪い流れが発生することもあるのです。

そして、その良い・悪いのルーツは、全て過去にあります。

過去から受け継がれてきたものの結果が、今日の良い・悪いなのです。


それに対し、東海大学系列共通である「建学の歌」には、後述のような意味の歌詞があります。

その精神を紹介して、この記事を書き終えましょう。



まとめ

建学の歌は4番までありますが、それぞれこんな感じのことを言っています。

・富士山は言わずと教え、海は応援してくれる
・国のために死んだ者達を思い出し、過去の優れた考えを聞こう
・昔から続く悪い部分は改善しよう
・困難がある時でも、希望の星を見れば、道がそこにある

ここで、注目してもらいたいのは、3番目と4番目です。


さっき言ったように、未来はいいことばかりではありません。

そのルーツは過去にあるので、「悪い部分引き継がれているのであれば改善しようね」というのが一つ。

ここで国の運命を育てる上での問題点を補っていますね。


そして、「困難がある時でも、希望の星を見れば、道がそこにある」という意味のところ。

これは、おそらく、「自分の宿命(生まれ)と希望(未来)は一本の道でつながっているから、困難があってもその道を進むのみだ」と言っているのでしょう。


占いではある程度の未来を予測することができます。

そこには希望(未来)という名の星(宿命)がある。

言葉の意味を考えると矛盾しているように聞こえますね。

しかし、個人それぞれが己の宿命に立ち向かい、運命を育てていかなければ未来は明るくならないのです。

学ぶことで難易度は下がります。

なら、困難があっても学び、己の道を進むのみだと。

困難は伸び代であり、乗り越えた分だけ前に進めると。


つまり、「若き日に汝の希望を星につなげ」とは、「若いうちに自分の道を見つけろ」という教えなんでしょうね。

人が歩む道について、人類が積み上げてきた学問の結晶である占いを絡めて説いた、非常に学者っぽい言葉なのでした。



最後に

あなたには自分の道(希望の星)があるでしょうか?

自分の宿命に支配されることなく、希望を叶えて行きたいですよね。

困難があっても、それは伸び代がある証拠です。

古人より精神と学問を引き継ぎ、進み続けましょう。


それでは、ありがとうございました。