あなたの会社に大卒は要らない。肩書きより社員教育に力を入れろ

金原です。

僕は「正社員就職」というものが嫌いで、その道を選びませんでした。

なぜなら、特殊な技術を身につけるわけでもないのに大学を卒業せねばならず、そこにかかる学費分、余計に働かなくてはならないからです。(実際には親に反対されて大学を辞めることができず、卒業はしているのですが。)

大卒にかかるコストは、学費だけでも500万円ほどします。

実は、この費用を払っているのは、多くの場合、大学卒業者が働いている企業なのです。

それが一体誰のためになるのか?

学生側は勉強するために多大な時間・お金・労力を払い、企業側は最低でも500万円する学費を給料に含めて払います。

その分、給料が高くなれば、天引きされる税金も少しずつ大きくなりますよね。

多くの社員を抱える大企業であれば、馬鹿にならないはずです。

大卒で意味を成すのは、一部の特別な資格や技術を身につけた者だけ。

労働者は若き時間を4年間も失い、40代まで支払いに追われる始末。

企業は労働者を働かせられる期間を4年間も失い、従業員一人当たり500万円も余計に払う始末。

「その無駄、もうやめませんか?」

…というのが、今回のお話。

大卒自体に意味は無い

「大卒」という資格は、商品のパッケージに貼ってある「シール」みたいなものです。

約半数の若者が大学・短大・専門学校へと進学する現代においては、大卒それだけでは「単なる飾り」的なものになってしまいます。

大事なのは、そのパッケージの中身であり、大卒はパッケージの中身の品質を保証するものではない場合が多いのです。

「東大卒」が付けば話は別と言っても、それが全体の何割を占めるのか?考えた方がいいです。

つまり、基本的には大卒にこだわるべきではありません。

「モンドセレクション」にお金をかけて、自分の品質を保証したい人だけが、レベルの高い大学を卒業すればいいのです。

なので、就職に大卒が必要かどうか?は、企業側が決めることではありません。

ましてや、そのための養育費を負担するために毎月20万円もする人件費を払う必要などないのです。

履歴書や面接で、「俺ってすごいんだぜ!」とアピールすることに多大なコストを発生させる学生が、果たして本当に優秀なのか?ここで考えてみましょう。

能力ありの若者と無能な大卒の差

例えばプログラマーなら、独学で技術を獲得することもできなくはないです。

というのは、「頭が良くて努力が伴えば東大に受かることもできる」と言っているのと同じこと。

なら、その「頭のいい努力家」をどうにか見つけることができればいいんですよね。

現代では、かなり本格的な採用テストを行うことができます。

そのテストに対して準備させれば、頭のいい努力家を見つけることは簡単なはずです。

なら、なんのために大卒資格があるのでしょうか?

特別な資格や技術を身につけるために進学した人は除いて、その他大勢が大卒資格を得ようとする理由。

それは現状、単に「採用条件の一つだから」です。

そして、令和時代に入ってから、労働市場にだんだんと「中途採用」が増え始めます。

「同一労働同一賃金」も始まるので、大卒資格を必要としない学生や企業も増えてくるでしょう。

すると、大卒は卒業者の品質をある程度保証するためのレッテルやラベルの役割を果たすようになります。

これはつまり、”わざわざ”保証をつけないと雇ってもらえない、無能な学生達の「悪
あがき」として、大卒資格が利用されるようになるということ。

本当に優秀者は独学で社会人を目指し、”大卒は二流”の時代が来ます。

大卒だから優秀という訳では無い

以上のことから分かる様に、これから先の時代(2020年以降)は余計に、大卒だからと言って優秀ではない時代がやってきます。

無名の大学では既に入学者が足りず、定員割れを起こす学部が山ほどあるのです。

その上、さらに優秀な若者達がインターネットで早々と起業してしまったり、高卒のまま独学で技術や経験を獲得していけば、進学するものは二流の者達だらけになるでしょう。

本来なら、誰かから教わらなければ一人前に勉強ができない人が、学校へ行くのです。

本当に優秀な人は、参考書と筆記用具があればいくらでも勉強できます。

それが、これまでは企業側がなぜか大卒を「採用条件」に入れてしまっていたため、優秀な者達もわざわざ進学に大きなコストを払わなければならなかったのです。

きっと、これまでは「レベルの高い教育を求めたら進学するしかない」という頭だったのでしょうね。(そこらの大学で教わることなんて大したことありませんが。)

そして、インターネットが登場したことで、勉強という行為がより気軽になり、状況が変わってきた、ということだと思います。

総合職であれば、余計にこの影響は大きいはずです。

テレビニュースの偏った報道で洗脳漬けになるより、YouTubeの解説動画なんかを見ていた方が余程勉強になるのですから。

大卒=優秀が、完全に崩れる時代がすぐそこに迫っています。

学費負担が社員の精神を圧迫する

これは企業ではなく労働者サイドの話ですが、大学を出れば、多くの人が学生ローン(奨学金とかいうやつ)で学費を返済していくことになります。

僕の場合、その額は毎月18000円を超えており、それが43歳前後まで続くと考えると嫌になります。

その計算や、払わなければならないという強迫感。

これが社員の思考力や気力を奪っていることは間違い無いでしょう。

給料が出るたびに、「ここから返済がいくらで・・・あと何年間」と一瞬考えなければならいとは。

自分の車も家も持っていない20代前半の若者がですよ?

「”借金ゼロ”のフレッシュな18歳」を雇った方が、生産性は高いかもしれません。

大卒よりも4年間も長く付き合っていけると考えたら、こっちの方が普通に生産性高いですよね。

それが「22歳独身、借金500万円」じゃあ、結婚や住宅購入に響いて当然ですよ。

なので、企業の福利厚生とは一体何なのか?も考えなければならないでしょう。

労働組合はあっても、「学生組合」は無いのです。

ただ、これについて考えることは、企業側にも大きなメリットがあります。

養育費を負担する企業

一般家庭や学生が払う養育費は一体どこから出ているのか?

それは企業であり、もっと遡ればお客さんかもしれません。

ですが、「これで学費払ってね」と毎月お給料を出しているのは、お客ではなく企業です。

なら、大学にかかるコストが、学生側だけでなく、企業をも苦しめていると捉えることができます。

誰が「大卒じゃ無いと雇いません」なんて言い出したのかわかりませんが、会社の大切なお金が、大学の費用へと溶けていく事実があるのです。

そのために、更なる商品開発をし、製造をし、営業や広告をかけ、販売をする。

そこにどれだけの特殊スキルが関わっているのでしょうか?

大卒とその工程とに何か密接な関係はあるのでしょうか?

企業内、特にオフィスや店舗、工場で役に立つほとんどのスキルや経験、ノウハウは、大学からやって来るわけではありません。

なら、高卒を月給18万円で雇い、さっさと経験を積ませたり、自社教育を徹底した方が、将来性があるのでは無いでしょうか?

研究開発でさえ、現場での経験がモノをいうこともあります。

企業は、より安いコストで従業員を増やすことができる。

学生側からしても、より早い段階で経験やお金を手にすることができる。

あらゆるステークホルダーにおいて利益を追求するのが、企業の役目だと思いますね。

現場で自社教育をせよ

もしかすると、即戦力が欲しいから大卒を雇っているという企業もあるかもしれません。

そうすれば、大学生の内にアルバイトやボランティア、インターンなどで経験を積んだ学生を雇うことが出来ます。

ですが、だったら、中途採用で良く無いですか?

そうじゃなくても、現場でアルバイト階級の仕事を与え、少しづつ慣れさせていけばいいと思います。

「即戦力」なんて言っても、結局は簡単なことから少しづつ慣れさせていくのが理想的なはずです。

まずはインターンとして、次にアルバイトとして、最後に正社員として。

そうやって段階を設ければいいのです。

それが自社内だけでは難しい場合は、他で経験を積んできた人を中途採用すればいいだけ。

インターンなら、最悪無給でもいいですし、アルバイトなら最低賃金で済みます。

その中から「自分はアルバイトの方が向いている」という人がいたとしたら、そのままその雇用形態で長く付き合っていけばいいのです。

大学に大きなコストを払ってまで「机上の勉強」をするより、現場で経験をませながら自社教育をしっかり行いましょう。

優秀な教育がインターンとアルバイトに向けて出来たものなら、その従業員が他へ行ってしまったとしても、会社の評判は上がるはずですよね。

まとめ

学生には、大学進学のためのセンター試験より、就職に向けた勉強を一生懸命させた方がいいと思います。

大学は、多くの学生に中弛み期間を与えてしまい、腐らせてさえしまうものです。

一人でも自分の道を切り開けるような志やバイタリティーの持ち主を除いて、その中弛みの隙を与えずに、新鮮なままの若者を入荷した方がいいでしょう。

それが叶わなくても、自由な活動期間を与えるのにわざわざ大学へ進学させて、そのためのコストを企業が負担するのはおかしいです。

Tシャツに大きくプリントされた英語のロゴ “University graduates”(大学卒業生)。

そんな表面的なオシャレをかっこいいと思うのは、それこそ大学までにしておいた方がいいでしょう。

企業の存続と発展を望むのであれば、余計なコストはカットし、余裕ができたところで従業員を育てる。

ワンマン社長でない限り、できることはこの他にないと思います。

なら、現場での教育としてアルバイトをさせ、そこから志願する者や優秀な者を正社員をして引き抜いていけばいいのです。

企業の発展と、僕の様な返済に苦しむ大卒パートタイマーをこれ以上生み出さない為に。

今回の記事が誰かの役に立てば幸いです。

それでは、明日も心身を磨いて参りましょう。

ありがとうございました。