糖分を摂ると筋肉が落ちるからジュースは飲まない方が良いよ

金原です。

「糖分を摂りすぎると太る」というのは本当だと思います。

それじゃあ筋トレをしている人が糖分をたくさん摂ったら、筋肉で太ることができるのか?

実は、この問いの答えは、「むしろ筋肉が落ちる」です。

「血糖値を上げるとインシュリンが出て、筋肉に栄養が送られるから、糖分をたくさん摂れ」という意見は有名な雑誌にも載っていましたね。

しかし、これは「その部分だけ」を見たときの話で、根本的な「足算引き算レベルの問題」を忘れています。

本当は、甘いジュースやお菓子を食べれば食べるほど、後で余計にお腹が減り、「ギュルギュル〜!」という音と共に腸内で胃液が大量分泌されて、その胃液の材料として筋肉が分解されてしまうのです。

今回は、その西洋的で視野の狭い、浅はかな科学の落とし穴からあなたを救います。

参考にすれば、これまでよりも効率的・健康的に筋肉を増大させることができる様になるでしょう。

甘いものは筋肉を落とす?

見出しの表現では半分間違いです。

というのは、「甘くてもむしろ筋肉の材料になるもの」があるから。

それが、みんな大好き「アミノ酸」です。

つまり、甘いものでも、筋肉を落とす「糖分の甘さ」と、筋肉の材料になる「アミノ酸の甘さ」があるわけですね。

砂糖の甘さとアミノ酸の甘さの違い

この糖分とアミノ酸の違いを、もうちょっと詳しく明確にしてみましょう。

糖分はカロリー、つまりエネルギー源になるわけですが、食べ物に入っている時は、大抵の場合「大量」です。

一度口にすれば、血糖値を大きく上げ下げし、体に大きな負担をかけます。

つまり、程度にもよりますが、大抵の場合は体に良く無い訳です。

対してアミノ酸は、細胞や酵素の材料となるもの。

細胞だけは無く、この「酵素」の材料でもある、というところがポイントです。

酵素というのは、消化や代謝に使う着火剤みたいなものです。

要するに生命活動を行うために必要なものな訳ですが、これ(酵素)が糖分によって筋肉がつくのか?落ちるのか?を決める最大のポイントなのです。

解説の材料が揃ったところで、どうして糖分の大量摂取は筋肉を落としてしまうのか?その理由をお話ししましょう。

糖分が筋肉を落とす理由

答えを言いましょう。

糖分の大量摂取が筋肉を落とすのは、体内の「アミノ酸を大量に消費」してしまうからです。

体内のアミノ酸を大量消費し、筋肉が落ちる

糖分を摂る、つまり飲み食いすると、まず大量の唾液が出るのが分かりますよね?

それはお腹の中でも起きています。

つまり、胃液や膵液などの「消化酵素」が大量に分泌されているのです。

さっき説明した通り、酵素の材料はアミノ酸なので、消化酵素が出れば出るほど、アミノ酸はたくさん消費されることになります。

そこに甘いもの(大量の糖分)を食べたらどうなるでしょうか?

口から入った食べ物に含まれるアミノ酸が一瞬で吸収されて、再び消化酵素として出てくるわけではありません。

となると、体はワザワザ筋肉を分解して、消化酵素を作らなければならなくなるのです。

つまり、お菓子やジュースの様な、糖分で甘味を食べれば食べるほど、筋肉は落ちます。

ちなみに、最も筋肉を落とす甘味は「ジュース」です。

最も筋肉を落とすのはジュース

これ重要なのですが、唾液よりも胃液の方が消費されるアミノ酸量が多く、それよりも膵液の方がもっとアミノ酸を消費します。

要するに、口から下腹部へ進むに従って、「アミノ酸を多く使った」強い酸が出るんですね。

だから、そこへ砂糖水みたいなのを流し込むと、酷いことになります。

水分は主に大腸で吸収されますよね。

ジュースを飲めば、どんどん消化器官の下の方へ流れていくのを感じ取れるはずです。

ということは、消化酵素が大量に分泌されるにも関わらず、消化吸収が十分に行われないまま、ジュースは大腸の方へ流れていってしまうということです。

ここで一体どれだけの「アミノ酸が無駄遣い」されているのか?

そうして体が栄養不足に落ちいれば、そりゃ脳から「今すぐ食べろ」という信号が出て、「ギュルル〜」という音をお腹がたてるわけです。

この時にも酵素が消費されているのをお忘れなく。

西洋スポーツ科学で言われている「空腹は絶対ダメ」というのは、上記の様な「負の連鎖に陥った結果」だということがお分かり頂けたかと。

では、僕らは一体、何から甘味を摂ればいいのでしょうか?

甘味はアミノ酸から摂れ

甘味は2種類あると話しましたが、そのうちのもう一方がアミノ酸でしたね。

味噌汁を飲んだときに感じる甘さは、実は出汁や野菜・味噌に含まれる大量のアミノ酸によるものなのです。

日本には、そういった自然で、種類も豊富で、バランスに富んだアミノ酸を摂取できる食べ物が沢山あります。

最後はどんなものにアミノ酸が大量に含まれているのか?を解説して終わりにしましょう。

※ガムやエナジードリンクなどに入っている人工甘味料の「L-フェニルアラニン化合物」もアミノ酸の一種で、プロテインに入っていることもあります。ですが、一種の栄養を大量に摂取するのは害です。内臓を悪くします。

野菜や果物の甘味

野菜や果物も生き物なので、その中に酵素を蓄えています。

特に最近の甘い野菜や果物は、その酵素が果汁を分解したり、その酵素そのものが甘くてああいう味なのです。

補酵素(ビタミン)もその味に影響を与えているでしょうね。

動物性のタンパク質を一切口にしないヴィーガンという文化がありますが、それにまつわる研究によると、「野菜や果物にもかなりの量のアミノ酸が含まれている」、という話を聞いたことがあります。

実際には、肉よりも圧倒的に少ない保有量なのだと思いますが、肉は消化・吸収・分解・解毒・排泄に大量のエネルギーや酵素(アミノ酸)を消費するので、植物性のものを食べた方が効率的で、健康にも良い、ということなのでしょう。

とにかく、肉よりも野菜や果物を食べた方が消化と代謝の効率が良く、体にも良いということですね。

次。

日本酒や本物の調味料

日本で調味料として消費されているものは、「本物であれば」、かなり筋肉に良いと言えます。

微生物による分解(発酵)によってアミノ酸が大量に含まれているからです。

日本酒、醤油、酢、味噌。

これらは、どれも発酵過程を経ているので、アミノ酸たっぷり。

野菜果物と同じ様に、その量は少ない様に感じますが、筋肉を分解して消化酵素を出す、なんてことがごく僅かで済むので、結果的には筋肉食なんですね。

それが液体の状態で体に入ってくる訳ですから、ジュースとは逆で、「スーッ」と体に入って来ますよ。

体に良い食事をしていると、お腹がギュルギュル言うことも減ってくるから面白いです。

次。

その他の発酵食品

他に、納豆、漬物、鰹節なんかも発酵食品です。

特に納豆は値段も手頃で手に入りやすいので、トレーニングを本格的にしている人は毎日食べたいですね。

豆と米の組み合わせはアミノ酸のバランスが良いので、味噌汁、納豆、大盛りご飯だけでも生きていけますし、筋肉も十分つきます。

あとは、糖分を摂って血糖値を不安定にしたり、肉を大量に食べて酵素を無駄遣いしたりしなければいいんです。

まとめ

最後は発酵食品がいかに優秀か?という話になってしまいましたが、ここから「糖分が筋肉に及ぼす弊害」を理解できたはずです。

糖分が絶対悪だとも思いませんが、その摂取量は本当に少しずつの方がいいし、摂るにしてもミネラルが豊富でアルカリ性でもある「黒糖」だとか、蜂の唾液(これも酵素)が混ざった「蜂蜜」なんかで摂った方がいいと思います。

もし、あなたが、それこれの知識を持って食事や生活をコントロールできる、アスリートやボディビルダーであるのなら、もはやプロテインはやめておいた方がいいです。

特に砂糖が大量に入ったやつは。

ワザワザ高いお金を出して偏った種類のアミノ酸を買う、これもやめておきましょう。

買っている人は騙されています。

いろいろ話しましたが、結局はアミノ酸の「足算引き算」です。

で、その足し引きが少ない方が、体内のエネルギーやアミノ酸を節約できる。

だから、消化・吸収(もっと言うなら分解・解毒・排泄)に体力や栄養を使わない様に、発酵食品を食べよう、と言うことなのです。

そうすれば、代謝酵素を多く作ることができ、「筋肉が合成されやすくなる」、というのはまた別のお話。

それでは、明日も心技体、磨いて参りましょう。

ありがとうございました。