金原です。
「物事には二面性がある」
この言葉を聞いたことがあるでしょうか?
人は、誰もが悪さを働きます。
これは、性善説とか性悪説とか、そういうことではなくて、「誰にでもそういう側面がある」という話です。
おもちゃの前で、親や周りへの迷惑をかえりみず、必死にダダをこねる、かわいい子どもに悪気があるか?といえば、多くの場合、ありません。
大切な家族を守るために犯罪を犯した人が悪い人なのか?といえば、良い人かもしれませんが、捕まってしまうでしょう。
大義のために戦争を起こした国のおかげで、救われた他の国がたくさんあったとしても、その下で大勢の人が犠牲になったりします。
このように、物事には「良い面」と「悪い面」があるのです。
これは人も同じで、どれだけ人格や能力を高めても、「二面性がある」と言う事実自体には変わりありません。
なので、人と人が関わるときには、それぞれの悪い面から、相手に悪い影響を与えないように、相手から悪い影響を受けないように、立ち振る舞いを工夫しなければならないのです。
もっと言えば、それぞれの良い面から、相手に良い影響を与えられるように、相手から良い影響を受けられるように、工夫することも重要ですよね。
このような、行いの善悪のことを「業」(ごう)と呼びます。
そして数年前、僕はこの業が人間のレベルによって「3段階」に分かれることに気付きました。
3段階のレベルによって異なるそれぞれの業について理解しておけば、さっき言ったような、良い影響と悪い影響をある程度コントロールすることができるようになります。
つまり、自分の身を守りつつ、人に良い影響を与えながら生きていけるということです。
より良い人生を送るなら、他者と関わり、相手の人生をより良い方向に変えていってあげると良いのですが、そのためにはまず、関わる人から自分を守り、相手を間違って陥れないようにしなければいけません。
そこで、今回解説する占いで「人の業」を学び、3段階それぞれの対処法を身に付けましょう。
・・・ということで、今回は、「邪業学」(じゃごうがく)という名前の占いについて、解説していきます。
まずは、「3段階の人間レベル毎に異なる業」について。
3段階のレベル毎に異なる業
まず、人には以下のような「3段階の人間レベル」というものがあります。
⒈ヤクザ
⒉極道
⒊天狗
このレベルが「低い人ほど生活苦で自分勝手」、レベルが「高い人ほど生活に余裕があり大義のために生きる」、という特性があります。
なので、先ほど人の行いには善悪の側面があると言いましたが、「ヤクザ的」な人ほど良い面が小さく、悪い面が大きい、「天狗的」な人ほど良い面が大きく、悪い面が小さい、という特性もあります。
また、「ヤクザ的」な人ほど世の中に対する影響力が小さく、「天狗的」な人ほど世の中に対する影響力が大きい、という特性もあります。
子供〜若者はヤクザ的な性質を持つことが多く、一人前の大人は極道的、志を持つ人や能力の高い人は天狗的であることが多いです。
要は、「ヤクザ的な人間を抜け出して天狗的な人を目指した方がいい」という事。
ただ、こんな説明だけでは分かりづらいと思いますし、各段階ごとに異なる業の特性があるので、3つの段階についてそれぞれ解説していきましょう。
⒈ ヤクザ:支払いに追われるシノギの段階
1番下の「ヤクザ」。
これは、名前の通り「ヤクザのような生活」をしている段階のことを指します。
具体的には、「上納金のような支払いに追われ、しのぎ感覚で働く段階」です。
現代は簡単に借金まみれになることができます。
塾や大学の費用、結婚式代、車の購入費用、お墓の購入費用、住宅ローン。
これら全てが同時に発生すれば、サラリーマンの初任給では足らない位です。
商売をしていても、場所代や人件費の支払いで常にカツカツの人は多いはず。
このような「上納金」と錯覚してしまいそうな支払いに追われ、「しのぎ」のような働き方をする人たちを、僕は「ヤクザと同等」に考えます。
なぜなら、自分の支払いのために、他人を陥れてまでお金を稼ごうとする「ブラックな人」が大勢いるからです。
悪徳業者や悪徳営業マンが良い例ですね。
実際の上納金は無いにしても、やっていることや頭の中のレベルはヤクザと変わらないのです。
この段階の人は、たとえ悪さをしていなかったとしても、金銭的な余裕のなさから、精神が乱れ、生活が荒れています。
それが元でモラルに欠けていたり、人格的な欠陥が垣間見えます。
お金に余裕がない人が集まる地域は、治安が悪く、モラルに欠ける人が多いです。
その人たちの仲間入りをしないためにも、生活の知恵を身につけたり、前もって人生設計をしたり、質素な生活を楽しめる精神性を身に付ける必要があるでしょう。
⒉ 極道:生活の安定と悟りを得る段階
真ん中の「極道」。
これは、どちらかと言うと仏教で言われている方の極道を指します。
具体的には、「様々な生活の知恵を身につけたり、悟りを開いたりする段階」です。
「仏の道を歩まない人に対して極道と呼ぶのはどうなの?」と言う質問は置いといて、ここでは「一人前の良い人」を指して言うのだと思ってください。
仏教に入らなくても人生は修行なんですよね。
「生活の知恵」を身につけたり、「悟り」を開いたり、「高い人格」を身につけたり。
これらの道を教えている人が少ない現代において、それぞれを身に付けるのに長い時間がかかるのは言うまでもないです。
そういった要素が足らないから「ヤクザ化」してしまうわけですが、逆に言えば、ヤクザの段階から抜けだした頃には、上記のような三要素を手に入れることができるわけです。(知恵、悟り、人格)
ただ、そんな極道的な人たちでも悪さを働く時があります。
それが、「大切な何かを守る時」です。
家族を守るため、国を守るため、地球環境守るため。
例えばそういった理由で、他人に迷惑をかけたり、犯罪を犯してしまうこともあるのが、この段階の人です。
この「守るべきもの」が、自分のプライドや行き過ぎた財産などの身勝手なものだった場合、その人は「ヤクザの段階」なので、注意してください。
悪さを「正義」とかいう簡単な言葉で正当化してしまっては、この世に問題が増える一方です。
そんな「悪に支配された存在」にならないためにも、よりスマートに問題を解決する術を身につけたり、より大きな大義のために生きる道を見つけたりしましょう。
⒊ 天狗:他者に対して才能を発揮する段階
3番目の「天狗」。
これは、世の中に対して扇を振り、「風を起こす天狗のような生き方をする人」のことを指します。
分かりやすいのはインフルエンサーや政治家ですね。
他にも、人助けをしたり、人の人生を良い方に変えてあげたり、世の中を進歩させたりする人を含みます。
なので、大勢の人の前に立つ者だけを指すわけではありません。
研究者だろうが、介護従事者だろうが、工事現場の作業員だろうが、やり様によっては世の中に対して大小の風を起こすことができるのです。
ただ、起こす風があまりにも強く大きいと、その下で犠牲になる人が出てくる時があります。
また、風を起こす能力があったとしても、それで明らかに悪いことをしていたら「ヤクザの段階」か「極道の段階」なのでご注意を。
なので、この段階にいる人は、時に一部の人から悪者扱いされることがあります。
世の中にはいろんな人がいて、いろんな要素が絡み合っているので、全ての人を均一に救う事は難しいのです。
では、天狗的な人は良い人なのか?悪い人なのか?
ここでの判断基準は、その人が「大義のために動いているか?」ですね。
まぁ、極道の段階で説明した「一人前の良い人」と言うベースがあれば分かると思いますが。
世の中を動かせば、そこで転ぶ人達が出てきます。
天狗的な活動をしている人は、そこに受け皿を用意したり、より被害の少ないやり方を模索したりしましょう。
この占いの活用法
ここまで説明してきましたが、実際に活用できなければ意味がないので、最後に「この占いの活用方法」を解説して終りにします。
まず、この占いを通して見るべきなのは以下の3つです。
・自分がどの段階にいるか?
・関わる人がどの段階にいるか?
・世の中がどの段階にあるか?
これらについて考えることで、さらに以下の3つのことが見えてきます。
・何をするべきか?
・何をしてあげられるか?
・何に注意すべきか?
3段階のレベルと掛け算すると、合計9つあるわけですが、例えばどういうことが分かるのか、簡単に書いておきましょう。
何をするべきか?
何をすべきか?とは、「自分に対して何をすべきか?」ということです。
自分がヤクザの段階にいると思うなら、
・悪さをしない
・質素な生活をする
・知恵、悟り、人格を身に付ける
こういうことに気を使い、極道の段階に上がれるよう努めましょう。
自分が極道の段階にいると思うなら、
・悪事を正義で正当化しない
・他者に貢献する
・大義のために生きる
この3つについて考えて、天狗の段階に上がれるよう努めましょう。
自分が天狗の段階にいると思うなら、
・悪い影響を小さく抑えること
・人前での立ち振る舞い
・社会の未来の為になる事
これらについて考えて、自分の天命が全う出来るように努めましょう。
何をしてあげられるか?
これは、「関わる人に対して何をしてあげられるか?」という意味です。
相手がヤクザの段階にいると思ったら、
・精神面
・生活面
・教養面
この3方向から、どうにか救ってあげられないか?を考えましょう。(ベーシックインカムを否定するわけではありませんが、この場合、お金を与えても根本的な解決にはなりません。)
相手が極道の段階にいると思ったら、
・天命を覚るお手伝い
・知恵を高めるお手伝い
・人格を高めるお手伝い
など、相手の成長を助けられないか?を考えてみましょう。
相手が天狗の段階にいると思ったら、
・活動のお手伝い
・疲れを癒してあげる
・犠牲になった人がいれば救ってあげる
というふうに、天狗ならではの活動をサポートしてあげられないか?考えてみましょう。
何に注意すべきか?
これは、「関わる相手によって何を注意すべきか?」ということです。
相手がヤクザの段階にいると思うなら、「騙されたり」、「陥れられたり」、「付け込まれたり」しないように注意しましょう。
相手が極道の段階にいると思うなら、「裏に何か切実な問題を抱えていないか?」注意深く観察してみましょう。(何かを守るために悪さを働く人もいるという事。)
相手が天狗の段階にいると思うなら、起こした風の中に巻き込まれて被害を受けないように気をつけましょう。
まとめ
占いというものは、よく「生まれた日付」や「性格の特徴」によって、「横向き」に属性分けして並べられることが多いです。
性格や運命などがそうですね。
ただ、人の考えや行動というものは、その人がどの段階にいるか?という「縦の並び」によっても変わります。
全人類義人化計画の「生健幸義尊」もそうですが、上と下では雲泥の差があるのです。
以前、亡くなったおじいちゃんが、こんなこと言っていました。
「上下左右を見なさい。」
これは、右翼左翼、過去現在という世の中にも当てはまりますが、人を見る時にも当てはまります。
そもそも社会は人が集まってできているので、よく考えたら当たり前の事ですね。
ただ、それを実際に占いを使って見れるようになった時には、大きな変化があります。
今、政治や教育がどんな状況にあって、そこからヤクザ・極道・天狗それぞれの割合がどう変化するのか?
そこから経済がどう変化するのか?
それに対して自分がどう人生設計をすべきか?
こう考えることもできるのです。
また、ヤクザ・極道・天狗の「色」は「地域」によっても変わります。
この先、極道的な人の割合が減って、ヤクザ的な人の割合が増えていく中(格差社会)で、
・将来どこに住むべきか?
・その人たちに何がしてあげられるか?
・どう振る舞えば身を守れるか?
こういう戦略を練るのに、今回の占いを使ってもらえたら幸いです。
それでは、今回はここまで。
ありがとうございました。